このお話はいきなり、主人公のミクが
神社の近くで首吊りするシーンから始まるのですが
そこを通りかかったネオに助けられて
お寺で一緒に暮らし始めるというストーリーです。
まー･･･何と言うか
１ページ目から首吊りだったので重いお話かと思いきや
全体的にテンション高いっスね！！

いや、結局は重いお話だったんだけど
普段のハイテンションっぷりが凄くて
たまにシリアスなシーンが来ると落差がすごいというか。

ミクは記憶を無くしてしまっていて
唯一持っていた荷物に付いていた名札の「みく」という名前から
手がかりを掴もうと奔走するんですけど
小さい女の子を殺したとか、
奥さんは数年前に死んでるとか、
とにかく色んな人が死んでて謎が謎呼ぶミステリーな訳です。


これは正直、ストーリーは面白かったですが
BLとしては好みが分かれる話かなーと思います。
個人的にはこれを上下巻にかけて長く描くよりも
ネオと先生の不倫の話を
詳しく描いた方が萌えたんじゃないかと･･･

先生の顔はあまりちゃんと出てこなかったけど
悪態つきながら先生に乗っかってエロい事させたり
エッチは気持ち良いのに先生にクソブタとか言っちゃう
ぐちゃぐちゃになったネオの言動が
かなりツボでした。はい。

その他のシーンは、もちろんミクとネオが
ちゅっちゅしてるシーンはとても良かったんですけど
色んな設定詰め込みすぎてて
ストーリー追うのが結構大変だったなぁｗ
相変わらず読解力なくてすみません。


でもシリアスなシーンの見せ方は
やっぱり阿仁谷先生すごく上手いな、と思いました。
真相がいろいろ解き明かされる下巻では
何度かどんでん返しが待っていて
物語にのめり込ませる上手さはさすがの一言。
このままバッドエンドかなーと思ったけど
描き下ろしのワイワイしてる感じには救われましたね。

この本はとにかく、変わったBLが読みたい方に
オススメって感じの一冊です。
今までの作品だと「男子迷路」に一番近い感じかな･･･


それにしても阿仁谷先生は
最近BLをかなり細々としか描いていないようですが
非BLだけじゃなくホモもいっぱい下さい！！
（エロとろ楽しみにしてます！）


エロ★★★
萌えた★★
切ない★★★★
笑える★★★★
買って良かった★★★

→カテゴリー　阿仁谷ユイジ