正直、「聞こえない声」の頃は
「怖がっているのに何で勝手に
引田の体を触っとるんじゃ今井!!」と思って
あまり感情移入できなかった2人ですが
巻を追うごとに可愛く、たくましく思えてきて
今となっては終わってしまうのが惜しい程です。
しかし、最終巻ではちょっとぐらい
大人っぽく(カッコよく)なってるかな?と思った引田は
最初の頃とほぼ変わらずwww
ずーーっとちんちくりんなままでした。
(高校生だし、そんな急激な成長は無いか・・・)
今作では、
今井の事や野球の事、同級生の事、将来の事などで
ぐるぐる悩む引田が
自分なりに必死に頑張って成長していく様子が
丁寧に描かれています。
大学生になってますますたくましくなる今井を見て
好きな人に可愛がってもらいたいけど
「自分はオカマさんになりたい訳じゃない」
という悩み方が
なんとなく他のBLにはありそうで無かった考え方だなーと思って
ちょっと新鮮な気分で読みました。
それから、ずっと試合に出られなかった引田を
監督が特別に練習試合で使ってくれたシーンは
BLを抜きにしてもちょっと感動してしまいますねー。
3年間、がむしゃらに頑張ったのに
試合に出たのは練習試合の1打席のみ・・・って
めちゃめちゃせつないじゃないですか。
泣けるなぁ。
そんな引田を
「可愛い花」じゃなくて、
「たくましく咲くいじらし花」と表現する今井の
ステキな詩人っぷりにも感動ww
(2人ともやけに達観している気がするのだけど本当に未成年かしら?w)
ずーーーっと会えなくて会えなくて
ようやく会えた時に玄関で無言で抱き合うシーンや
布団の中で足を絡ませて照れるシーンなど
萌えとエロもしっかりあって
とても満足の1冊でした。
エロ
★★
萌えた★★★★
切ない★★★★
笑える★★
買って良かった★★★★
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