早春 発情猫の声は止まず、
一瞬の激情を せめて一瞬だけと激しく求め合う恋
猫の恋をうらやむ
<あらすじ>
京都の老舗和菓子屋・鶴丸屋の若旦那である芽比呂は、店の番頭を務める幼馴染みの克己に秘めた想いを抱いていた。自分をとても大切に扱ってくれる克己に芽比呂の恋心は募るばかりだが、先代の遺言を頑なに守り、あくまで「番頭」としての顔を貫こうとする克己。擦れ違う想いに揺れ動く中、鶴丸屋の取引先の杜から「一緒に東京へ来ないか」と誘われた芽比呂は―主人と番頭、家系の鎖に絡めとられた2人の恋愛を描く人気シリーズに加え、杜社長と突如同居することになった甥・亮一の気になる番外編も収録。幸せいっぱいな描き下ろしも含めた嶋二待望のセカンドコミックス!
にゃんこ受とか、ネコミミ系のお話かと思ったら
全然違ってて全編シリアスでした。
一度だけでいいから、という想いを
発情猫になぞらえるモノローグが秀逸。
ちなみに「猫の恋」は春の季語なんだそうです。
■猫の恋
老舗京菓子屋の若旦那・ちひろと
小さい頃からいつも若旦那を見守っている番頭・かつみ。
だらしない若旦那と、無口な世話焼きの番頭という
ちょっとした主従関係がツボです。萌えた!
そして今の関係を壊さないようにと、
お互い気持ちを伝えずもどかしい感じもキュンと来ます。
それが和の雰囲気とマッチしてて何とも言えない魅力です。
しかも、
和服!
法被!!
3ピーススーツ!!!
私が好きな衣装が出まくりで思わず興奮しました。
ちひろ、和服似合うわ・・・。
そしてちひろには、いつもしつこく言い寄ってくる
仕事関係の杜というオヤジがいるのですが
このオヤジの誘い方がまたベタでオヤジ臭くてイイの!w
ふとんの上で、
「酔ってしまったようだー(棒読み)」と
バレバレの嘘で押し倒してきたりとか
断られてもめげずに何度も誘ってくるタフさとか最高。
そんな杜からちひろを守ろうと
さりげなくけん制するかつみも素敵でした。
あ、もちろんHシーンは和服プレイです☆(ここ最重要)
■エバーシーン
「猫の恋」でちひろに振られた杜さんが主役です。
しかも、甥×叔父というまさかのオヤジ受。
(ちひろを押し倒してたんで攻だと信じて疑わなかった私、歓喜!)
ゲイバーで甥と偶然再会した杜は
次の日の朝、ベッドの上で目覚めます。
「ケツも痛いんだが
もしかして僕が女役だったのかなぁ」と
次の日になってから自分が受だったと悟る杜。
そしてシャワー中に中から精液がどろっと出てきて
あわてる杜。
なんて可愛いんだこのおっさん・・・ww
しかし、たった一晩の遊びだとばかり思っていたのに
亮一は昔から叔父を好きだった事が分かるのですが
そもそも叔父と甥の関係なのに一晩の遊びと割り切れるもんなのか?と
わたくし、甚だ疑問でございます。
その後の親戚づきあいとか、めっちゃ気まずいだろ。
そんな亮一は、小さい頃はあんなに可愛かったのに
リビングで
「舐めてください」とフェラを強要したりとか
「入れないって言ったけど気が変わった」とか
一途で健気なんだけどドSというギャップが良かったです。
描き下ろしでは、表題作の
猫・八千代目線のお話があります。
猫目線のお話ってすごく可愛いですよね。(「
由利先生~」とか)
全編シリアスだけどとても温かくて
時間がゆっくり流れるような作品です。
しっぽりと優しい雰囲気を楽しみたい方におすすめ!
エロ
★★★
萌えた
★★★★★
切ない
★★★★
笑える
★★
買って良かった
★★★★
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