野呂は俺の犬じゃない
俺の知らない野呂がいるなんてあたりまえだ
今ごろ気付くなんて 野呂・・・ 野呂・・・
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犬とつばめ
雨隠ギド エディス編集部
まんだらけ 2012-01-06 |
なんか・・・すごい一冊だったなー
深い!そしてちょっと哲学的な感じがしますね。
雨隠ギドさんの作品て、ラブシーンはすごく可愛いのに
物語の根っこにどろっと暗い部分があって
すごく心にチクチク残るストーリーだなと思います。
まず、この本で特筆しておきたいのは
やはり本のデザイン・装丁ですね。
この本にはカバーが無くて、いわゆる普通のコミックスでは
"カバー下"と呼ばれている所が表紙になっています。
イラスト+つばめの模様(キラキラ)+タイトル(黒箔押し)というデザインで
通常版には半透明の帯が付いていて、
まんだらけ限定版には半透明の袋が付いているという
かなりのこだわりを見せています。
詳しくは、まんだらけさんの通販サイトで確認できますよ!
この装丁の可愛さで630円というお値段は安いと思う。
ストーリーに関しては、
本の裏にも公式にもあらすじが全く載っていないので
私が軽く説明しておきますと、
大大大好きな兄が亡くなってしまい
深い哀しみに包まれていた楓は
幼馴染の野呂と11年ぶりに再会します。
楓に会うなり抱きついてきたりキスをしたり。
孤独を埋めてくれる野呂を愛しく思い始める楓は・・・?
と、ざっくりこんな感じでしょうか。
これ、本当に深くていいお話なので
購入予定のある方はできればレビューを読まないで
ニュートラルな状態で読んで欲しいww
基本的には、犬のように楓にひっついて来る野呂と
そんな野呂を意識しはじめる楓の
無自覚な共依存みたいなものが萌えるお話なんだけど
とにかくすごく可愛いんですよ!
イチャイチャしてるところがすごく可愛いし
初Hのシーンなんて本当に初々しくて禿げたし!
でもお互いに胸の内には色んなものを抱えていたり
自分が知らない部分があると不安になったり・・・
そんな思春期特有の悩みを抱えて
徐々に成長していく過程が丁寧に描かれています。
これ、お兄ちゃんと生徒のお話を
もっと色々読みたかったなー
女装癖が芽生え始めたお兄ちゃんと、惹かれる生徒と・・・
最後の「山田朝日の話」がとってもせつなくて
読んだ後しばらくボーっとしてしまった。
巻末の書き下ろしのページの紙質を変えていたり
かなり細かい所までこだわりを見せている本ですね。
これだけこだわってて中身が面白くないとガッカリする所ですが
ぜんぜんうまくレビューできてないんだけど
面白さは私が保障するよ!
まだ1月だけど年間ランキングで上位に入る作品だと思う。
ずしっと重いんだけど、重すぎず、救いがあって
読んだ後にジーンとするお話でした。
ギドさん、すっかりファンになっちゃったなー
エロ
★★
萌えた
★★★★★
切ない
★★★★★
笑える
★★★
買って良かった
★★★★★
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1. 犬とつばめ
>ゆきち様
わっ、すみません・・・保障する!とかハッキリ言ってしまいましたが気に入らなかったらホントごめんなさいです><
でも、ちょっと物足りないって思う人がいるのも分かる気がしますね~
淡い雰囲気の作品だし、もうちょっと続きがあれば良かったかも・・・
私はすごく好きな作品でしたが(´∀`*)