幼い日に一度だけ 野生が駆けるのを見たことがある。
きっとあまりの美しさに心が帰ってこなくなってしまうのだと
幼心に思っていた
<あらすじ>
ケンタウロス――ギリシア神話に登場する、上半身が人間で下半身が馬の種族。「お前ってほんとは歳いくつ?」「…50くらい?」一緒にレポートを書いていた大学の友人のケンタウロス。思ったよりも年上だったみたいだ…!同じ時間を生きてない彼らと、〝俺〟がキャンプ先の星空で語る気持ちとは―――。
ケンタウロス2人に挟まれる男の性愛や、平安末期の武士とケンタウロスが結ぶ主従関係、羊飼いの少年と戦場へおもむくケンタウロスの絆、美しい奴隷のケンタウロスと若主人の歪んだ愛……など、さまざまな時代、さまざまな国を生きるケンタウロスたちの、切なく心惑わす異種恋愛譚。実力派・えすとえむ先生が端麗 な筆致で鮮やかに描く、異色のラブストーリー集。
話題になってたこの作品、
1年遅れて私もようやく読んでみたんですけど
すごいですねこれは!人気あるの分かるわ。
えすとえむさんって、個人的にちょっと苦手意識があって
レビューは書いてないんですけど
「ショーが跳ねたら逢いましょう」と「エイジ・コールドブルー」が
ちょっと難解でよく分からず(外国モノ苦手です)
それから遠ざかっていた作家さんでした。
でもこの作品は短編が中心で
余計な説明が省かれていることもあり
分かりやすくてシンプルなのが良いですね。
単純にすごく面白かったと思う!
登場人物が全部ケンタウロスなのかと思ってたんですけど
人間とケンタウロスが共存している世界観なんですね。
一緒にキャンプ行ってビール飲んだり
人間を背中にのせて走ったり・・・
「馬くさい・・・」「やめてよ気にしてるんだから」とか
普通の日常を描いてて妙にシュールで面白いの。
馬×馬×人間の3Pとかもあるんですけど
あれってさ、どこがどうなってるの???www
局部的に謎だらけでしたがエロスな絡みが素敵でした。
下半身が馬ってだけで
なんでこんなにエロいんだろう。
そしてやはり一番好きだったのは
悪趣味な父のペットだったケンタウロスを子が引き継ぐ
「Bay Silver1~3」ですね!
これは素晴らしいよ!
鎖で繋がれ、ヨダレ球くわえてムチで叩かれ
苦しくて屈辱的なプレイを強いられている
変わった肌の色・毛並みを持った美しいケンタウロスと
それに心を奪われた人間のお話。
人間の寿命より、ケンタウロスの寿命が何倍も長いことから
主人が死んでいっても自分は生き残ってしまう
ケンタウロスの孤独がうまく描かれていて
すごく苦しかったです。じわじわ涙がでた。
ケンタウロスの言動のひとつひとつがいちいちエロくて哀しい。
そして、やはり主人と別れるラストが秀逸。
いつまでも余韻が残る終わり方だと思います。
彼はなんという名を貰ったんだろう?
うまく纏まってたけど、短編なのが残念でした。
これを一冊まるごと読みたかったなー。
前半の軽い雰囲気の作品から
後半の耽美的な雰囲気のものまで
ケンタウロスの美しい肉体をたっぷり堪能できます。
えすとえむさんの同人誌の作品らしいので
好き嫌いは分かれるかもしれないけど私は好きでした!
巻末にあとがき等も一切なく
非常にシンプルでおとぎ話のような一冊ですね。
装丁から内容まで素晴らしいの一言。
はたらけ、ケンタウロス!の方も読んでみようかな。
エロ★★★
萌えた★★★★★
切ない★★★★★
笑える★★
買って良かった★★★★★
1. マジですか?
そっか、じゃあ買おう(・∀・)
(すいませんすいませんっ いつも参考にしてすいません><)
>ヲリさま
同人誌からの収録なので、ちょっと粗いかな?と思う所もありますが・・・
中古で安く出回り始めたので思い切って買ってみました^^
変なことしか書いてませんが参考になっているのであれば嬉しいです!ww