ああどうしよう どうやったらお前は喜んでくれる?
俺は何したらいい? どうしたら どうしたら
どうしたらお前に俺といてよかったって思ってもらえる?
<あらすじ>
主人公・小松冬馬は、親友に貸したお金を持ち逃げされた傷心から、ヤケ酒をあおっていた。その帰り道、公園でひとりさびしく酒宴を開いていた男・南原歩と出会う。歩のヤケ酒の理由は失恋、しかも相手は「オトコ」で――。
偶然出会った二人に芽生えた恋は、すこしずつ、すこしずつ大きくなっていく。
雲之助さんの既刊を読んでみようシリーズです!(勝手にシリーズ化)
この本は、「
きみに注ぐ」の大島がチラッと出てるんですね。
すごく真っ直ぐで真剣で最後はむちゃくちゃハッピーで
やっぱりオーバーリアクションでポエミーだけど
雲之助さんのよさがすごく出てる一冊です。
同じ日に飲んだくれて潰れていた他人の2人が
意気投合して仲良くなって
そのまま付き合っちゃおうよ!っていう感じのストーリー。
言ってみれば、特筆することがない
ごくフツーーーの恋愛物語で
相手に嫌われるのが怖いっていう不安等はあるものの
ライバルが出てくる訳でもないし
大喧嘩する訳でもないし
すごく平和なお話なんです。
でも何ていうか
タイトル通りすごく幸せなんですよ。
なんで自分が口説かれてるのか分からなくて悩んだり
メールの返信に絵文字入れた方がいいのかな・・・?って思ったり
相手との距離を測りかねている感じが初々しくて。
二人がお家でデートしている様子が
とても楽しそうで幸せそうで
別れ際に「はー・・・楽しかった!」って心から言えるような
真っ直ぐすぎる2人なので
ドキドキハラハラするようなBLではないんですよね。
じわじわ系のお話だと思います。
描き下ろしのお話なんてすごく好きだったなー
2人でゴミ捨てに行くっていうだけの短い話なんだけど
寒い中、ちょっと外出して
帰ってくると温まったミルクがすかさず出てくるっていう・・・
幸せってこういう事ですよね。
こういう、毎日のちょっとした小さな幸せを
いちいち気づけるカップルって素敵だなーと思いました。
個人的には、受の子が可愛すぎてたまに女の子に見えちゃうのが
ちょっと気になりましたけど
雲之助さんの本の中ではわりと
エロが多かったと思うし(ここ重要!)
読み終わった後、じーんとできる一冊です。
ほのぼの系のお話が好きな方におすすめ♪
エロ
★★★
萌えた
★★★★
切ない
★★
笑える
★★
買って良かった
★★★★
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男の子と恋 雲之助【感想】
こっちにおいで 雲之助【感想】
1. ほんわか。
やっぱり最初の展開が急に感じられますが、
その後のお話に癒されるので
まぁいいかなって思いますw
私が好きなのは最後の最後、
2人が同棲することになって、みんなでお祝いして
その後に土手を一緒に歩くシーンです。
映画のワンシーンみたいで、
ここだけで2人の幸せがすっごく感じられて
いいなぁ…って思います。
この作品もお気に入りです!
>のの様
かなり癒される感じでした!
最後の土手のシーンいいですよね~。
「幸せになろうよ」とかじゃなくて「幸せになるのさ!」って勢いがあるのが好きです。
雲之助さんの作品は登場人物がみんな一生懸命なのが良いですよね。どの作品もほのぼのしてて嬉しくなります^^