分からない なんでこんなに苦しいのか・・・
あいつに好きだなんて言われたくなかった
<あらすじ>
藤木が経営するアンティークショップでバイトとして働く大学生の優。彼は、藤木が今でも忘れられずにいる想い人の息子。けれどある日、優に熱烈な告白を受ける。優のことは好きじゃない、好きなのは優の父親。…なのにどうして、こんなに胸が苦しいんだ。各々の想いが複雑に絡み合い、ほどけた先は誰の元へ…。切ないけれど、心温まる、時間を駆ける物語。
とってもかわいい絵ですが
切なくて胸が痛くなるストーリーに定評のある、さがのひをさん。
今回のお話も切なかったですけど
痛さはだいぶ控えめだったような気がします。
五角関係(?)くらいの複雑なお話でした。
アンティークショップの店長である藤木は
好きな人に失恋してからというもの
イトコの木葉に抱かれて慰めてもらっています。
そんな2人が働いているお店に入ってきた新人バイトが
なんと店長が失恋した男の息子だった!というお話です。
まず、
店長と木葉のセックスフレンドという
関係性がすごく萌えたんですよ・・・!
木葉はゲイだけど特定の恋人を作らない人で、
他にも男が居るのに店長との約束を最優先するんです。
それは愛でしょ・・・
新しくバイトの子が入ってきた時も
「店長は俺のだから」って独占欲出すんですよ!
それも愛でしょ・・・
なのに結構ドライな感じで
店長と新人バイトの優が恋人同士になっていく過程を
ただ見守るしか無いんです。
なにこれ切なくない?木葉の立場めっちゃ切ない!
私ねー、正直この作品、優×店長じゃなくて
木葉×店長の方が20倍ぐらい萌えると思うの。
セフレなのに片想いで攻めが一途
っていう設定だったら私の大好物だったのになー
その後、好きだった人の息子に告白されてしまい
色んな罪悪感から苦しむ店長に
あまり感情移入できなかったんですよねー
同時進行の木葉とトモのカップルも
「それでいいのか?」と思ってしまったしww
登場人物の4人がそれぞれライバル関係なのに
和やかな感じで終わってて・・・
みんな穴兄弟棒兄弟なのに仲いいな!
お話は作り込まれていて読み応えあると思うんですけど
木葉と店長がくっつかない残念さの方が勝ってしまい
なんとなく読後感スッキリしない一冊でした。
木葉×トモのお話が中心だったら
また印象違ったんだろうなーと思うと勿体無い気がします。
エロ
★★
萌えた
★★★
切ない
★★★
笑える
★★
買って良かった
★★★
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