この雪がとけて春になれば きっと俺はほどなく
大人になるだろう そうしたらずっとおまえを守る
だからいなくならないでくれ ・・・にいさん
<あらすじ>
冷たく深い山脈 捨てられた兄と弟
兄のチルチルは煙草二本で男と寝るあばずれ。そして、自分たちを捨てた父親を待っている。弟のミチルはそんな兄に不思議な感情を抱く。半分だけの血のつな
がりが、そうさせるのか…それとも違うなにかがそうさせるのか…そんな思いを抱いていたある日、行き倒れそうな軍人をみつける二人。時が止まった銀世界…
しかし日々は静かに流れゆく。通り過ぎてゆく人々、季節の中で互いに呼応する魂の辿り着く場所は…?
冷酷な銀世界の山奥にあるホテルで
自分を捨てた父の帰りを待ち続ける兄弟・チルチルとミチル。
まるで童話のようなお話ですね。
今の季節にぴったりだなーと思って読んでみたんですけど
すごいお話だった・・・
絵はかわいいのに結構えげつないお話だったw
兄はたった煙草二本で男と寝るあばずれ。
弟は体は大きいけどまだ恋を知らない子供。
たった2人きりの世界で
お互いを守って生きてきた兄弟の日常を描いています。
もちろん、BL的には兄弟の恋のお話が主軸なんですが
この2人のラブシーンっていうのがほとんど無いんですよ・・・
(おやすみのチューくらいしか無い)
兄が義父に犯されていたり
セックスした男が実父だったと気づいたり
弟が大人の女で童貞切ったりという
脇キャラとのベッドシーンしか無いんですよねー
しかも、全部ただの性欲処理って感じで淡々としてるの。
けっこう衝撃的な展開が続くので
レイプとか近親相姦とかが苦手な人にはオススメできませんが
相手の為なら何でもする、という強すぎる兄弟愛が
山奥の雪景色の閉塞感とすごくマッチしていて
とても雰囲気ある作品だなーと思います。
一冊まるごと表題作だし、読み応えありますね。
でもこのお話、簡単に人が死にすぎ!ww
何も無い銀世界で過酷な状況なのは分かるが
読みながら何度も「ええぇぇぇ!?」(眼鏡ぱりーん)
ってなった!
終始シリアスで、はっきりした萌えとかエロとかは
あまり無い作品ですが
弟が兄を守ると決心するラストシーンの
余韻の残りっぷりが凄いです。
雨森ジジさんはこれが初コミックスだそうですが
見せ方がすごく上手いですね。
小嶋ララ子先生系統のふわふわ可愛い絵なのに
べたっと重くてヒリヒリ胸が痛くなる一冊でした。
エロ★
萌えた★★★
切ない★★★★
笑える★
買って良かった★★★★
1. 無題
絵はすごくかわいいですよね。
ふわふわかわいいお話なのかな?って思ってましたが、
あらすじを読むとそうでもないのかな…と。
そしたらやっぱり違いましたか!
シリアス要素が強そうですね…
わたしの好きそうなお話かも!読みますw!!
>のの様
極寒の地で動物の毛皮を頭からかぶってモコモコしてるエスキモーみたいなビジュアルはとっても可愛いんですけど、ストーリーはずっしり重かったです・・・
こういう雰囲気のシリアスな話好きな人にはすごく合うかもしれません。
個人的にはけっこう好きなお話でした!