良介には言えない 気持ちを伝えたのに
その手に抱かれたのに その度に何かが遠のく
本当の事がわからなくなっていく
<あらすじ>
子どもの頃の記憶がないゆずるは、何度も同じ夢を見ていた。小さな神社で誰かと遊んでいる夢。けれど、いつも相手が誰なのかわからないまま目が覚める。そ
んなある日、弟の良介が大学の友達・たくみを家に連れてくる。ゆずるは突然、「やっと会えた」とたくみに言われ、かつてたくみと幼馴染みだったことを知
る。何も思い出せないゆずるだったけれど、たくみはやさしくて一緒にいるとなぜか懐かしい気持ちになる。ゆずるは少しずつたくみに惹かれていくが…
小嶋ララ子先生の3作品連続刊行の
3作品目がようやく出ました!表紙が綺麗ですねー。
初回限定で3作品連動リレーペーパーが付いてますので
欲しい方はお早めに~。
今回のお話は「神隠し」がテーマで
謎が多くて暗くて重い雰囲気なんですが・・・
えっ・・・?
ここここここで終わり!?そんなバカな!2巻に続くなんて聞いてないんですけどーーーー!
1巻で普通に完結すると思ってたら
すごく気になる所で次に続いてた・・・
私は2巻が出るまで気になって夜も眠れませんww
小さい頃の記憶を無くしてしまったゆずると
血のつながらない弟。
そして記憶が無い頃のゆずるを知っているたくみ。
という三角関係(ひなた入れると四角関係か)で
ストーリーは進んでいきます。
たくみが最初から最後まで
何を考えてるか全然分からなかったのが
怖いというか不気味な感じがしますね。
ゆずるを守ってるようで、どこか悪意を感じるような・・・
この作品は、とにかく謎の部分が多くて
感想の書くのが非常に難しいんですよ!BLには珍しくホラー要素が入っていて
読む人を選ぶような作品ではありますが
ストーリーが重厚でかなり読み応えがあると思います。
私はかなり好きな感じでした。
昔、子供が次々に姿を消してしまった事件と
その頃の記憶が無いゆずるがどう関係してくるのか。
ゆずるの記憶がフラッシュバックして
だんだん戻りつつある様子の描写が
妙に臨場感があって映画を見ているようでした。
ちゃんとエロもあって
三角関係、四角関係という複雑な人間関係も楽しめるので
ホラー要素だけじゃなく
BL要素もしっかりしてるのが嬉しいです。
続き楽しみだなー!
■羊の楽園
ノンケを好きになったゲイの高校生のお話。
ストーカーのように好きな子を追いかけて
体を売ってまでお金を貢ぎ続けるという
健気で盲目的な所が痛々しすぎた・・・!なんでそこまで一生懸命になれるの!?と思うんだけど
そういう所も理屈じゃないんだろうなー。
最後は想いがちょっとだけ報われたようで良かった。
押さえ込まれた気持ちの象徴である羊が
最後、ポロポロと涙してたのが泣けますね。
ララ子先生の作品は甘い物と暗い物の落差が凄いけど
たぶん今までで一番ダークな作品ですね。
ここからどういう展開になっていくのか非常に楽しみです。
続きもぜったい買う!!なにげに、同時収録の「羊の楽園」が良作で
強烈に記憶に残る作品でした。
エロ
★
萌えた
★★★
切ない
★★★★
笑える
★
買って良かった
★★★★★→カテゴリー 小嶋ララ子
1. 早く続きを!
ものすっっっごく続きが気になりますよね!!
ララ子さんの作品は暗いお話の方が好きなんですけど、
今回はほんとに暗い…と思いました。
暗いというか怖かったです。
最初三角ないし四角関係についていくのが大変でした。
話の内容も謎が謎を呼び、なかなか真相がわからなくて…
理解するまで何回も読み返しましたw
でもだんだんそれぞれの心情がわかってきて
切なかったり不安だったり怖かったりが
ものすごく伝わってきました。
わたしが一番印象に残っているのは
ゆずるが針を吐き出すところです。
そこから話が急展開していって、
え?え?どうなってんの!!?と…
あーー、早く続きが読みたいですw!!
同時収録のお話も
読んでいくとどんどん心が暗くなりました。
最後は救われたのかな?
こちらのお話もすごく読みごたえあって好きでした!
なんだかミステリー小説を読んでるような
そんな感覚でした。
今後の展開がすごく気になります!
気になってわたしも夜眠れませんwww
>のの様
こんな終わり方されたら続き読まない訳にはいかないですよー(^o^ 三 ^o^)
>理解するまで何回も読み返しましたw
私も私も!何回か読んでるうちに徐々に理解できる感じでした。ラストの「人を食う鬼~」のくだりも最初はよく分かってなくて、だんだん理解していくとじわじわ怖くなってくるという・・・
ララ子さんのふわふわした絵とホラーって妙にマッチしてて良いんですよね~
>ゆずるが針を吐き出すところ
この辺から一気に怖くなりますよねw
ほんと、どういう結末になるのか気になりますなー・・・早く続きが出ると嬉しいです^^