好きな人と肌を合わせてる筈なのに
心の奥がグラグラする
こんなの変だ どうしよう 泣きたい
<あらすじ>
大学生のモンジは、サークル仲間だったチバと体の関係はあるけれど、本当に彼の事が好きなのか自分の気持ちに疑問を持ち始め...?他、純粋すぎる『恋心』を描いた珠玉のラブストーリー「致死量分の愛を込めて」も同時収録!
蛇龍どくろさんの作品は
どギツいものからポップなものまで
すごく振り幅が広いという印象なんですが
個人的に合うものと合わないものの差が激しいので
なかなか手を出しづらい作家さんです。
この本も「野狐禅」というタイトルから
和製ファンタジーっぽいものを想像して避けていたんですけど
意外にも普通の現代劇で、
読んでみたらすごく面白かった!なんでもっと早く読んでなかったんだろう~
■野狐禅
友達だったチバとセフレのような関係のモンジ。
どうしようもないダメ男で
無神経にいつもチバを傷つける奴なんですが
好きだからついつい許してしまって、
ズルズル続く関係が辛くなってくるというストーリーです。
私、好きなのにセフレの関係になるっていう話
すごーーく好きなんですよ!好きな人に抱かれるのは嬉しいけど
次第に虚しさを感じて、でも拒否することができないって
すごく切ないじゃないですか・・・
チバが「恋人気取りかよ」と
モンジの気持ちを全く考えずに言い捨てる度に
可哀想で仕方なかったけど
そんなモンジを好きになってくれる人がいて、
チバへの想いを吹っ切るというラストがとても爽やか。
終盤での、オハギとのラブラブがとっっても可愛かったので
もっといっぱい見たかったです。少ないよ・・・w
■致死量分の愛を込めて
このお話もすごく好きだった!!
まず「致死量分の愛」っていう
タイトルが良いですよねー同級生のことがすごく好きで、
好きすぎて、触れられるだけで死んでしまいそうになって
大好きでごめんなさい・・・という別れのセリフが
とっても印象的でした。
キスされるときの「心臓こわれる・・・」が良かったな!
この2人がちゃんと付き合うお話が読みたい。
読む前は「なんだか難しそうな本だな・・・」と思ってたけど
全然そんな事はなく、読みやすいお話でした。
心理描写がすごく丁寧で感情移入しやすかった!そして、ズルくてダメな男の描き方が上手かったですね。
私の中で蛇龍どくろ先生の印象が
ちょっと変わった一冊でした。
エロ
★★
萌えた
★★★★
切ない
★★★★★
笑える
★
買って良かった
★★★★★→カテゴリー 蛇龍どくろ