・・・うん 怖かった
嫌だと思わんかった自分が こわかった
男同士なのに気持ち悪いとか思わんかったよ・・・どうしよう
<あらすじ>
俺やっぱりだめだ そばにいると触りたくなる
小さな島の港町に都会から転校生がやってきた。人懐っこい性格の悠太は、孤立していた転校生の航平と親しくなる。大人びた雰囲気の航平に憧れのような気持 ちをもつようになった悠太は、ある日、航平が告白されている場面に遭遇する。そこで航平に好きな人がいることを知り……。
最初、この表紙を見た時に
あれっ・・・この本ほんとに青井秋さん?
って思うくらい、すごくシンプルでびっくりしました。
でも、よーく見るとシャツに植物の陰があったり
ひそかに青井さんらしさは出ているんですね。
今までの作品の中で一番BLっぽい本なんじゃないかなー
■アザー・ブルー、君によせるブルー
東京から転校してきて、孤立していた航平に
声をかけて仲良くなる人懐っこい性格の悠太。
友達になって、好きになって、告白して・・・という
ストーリーとしては普通のお話なんですけど
好きという気持ちよりも怖さの方が大きくて
恐る恐る距離を縮める
2人の初々しさが萌える作品でした。
同級生とうまく話せなかった航平に
声をかける悠太が明るくて優しくて良いですね。
転校生で色々不安をかかえてる時に、あんなに優しくされて
「かっこいい」とか言われたらそりゃ好きになるよね・・・
友達を好きになる気持ちを、大好きなクラゲになぞらえて
「やわらかなヒモに搦めとられるよう」って
表現しているモノローグがすごく素敵!
■Night&Go
ずっと片想いしていた親友が結婚してしまうというお話で
結婚バッドエンドが大好きな私はテンション上がりましたw
でも、親友が好きでありながら
高校生の時にお試しエッチのような感じでセフレがいて
その人に再び関係を迫られるという・・・
えっ・・・青井せんせい
私の好み知ってるんですか?(そんな訳ない)
設定がドストライクすぎて
このお話だけで1冊まるごと読みたい!って思いました。
ロン毛の先輩、すごくチャラそうに近づいてきたのに
ずっと一途なんて萌える・・・
■不帰の森
人間に化けた狐や三つ目の男の子が出てくる
ファンタジー作品です。
森の描写がすごく緻密でキレイですねー。
病気で苦しんでいるお坊さんを食らって
同化して同じ世界を見る、というちょっと重いお話でした。
恋愛の甘さとかは無いんだけど深いお話です。
■雨のゆめふる
永遠の命を持っている「脚本家」と呼ばれる人達が
人間の人生の脚本を書いている・・・という
これまたすごい設定のお話だなー
青井先生の発想力には本当に驚かされます。
人間と交わることで堕ちて、人間になる・・・という事で
エッチシーンがあります!!!!
でもほんのちょっっとだけです!!ww
あーやっぱりエロあんまり描かない作者なのかな。
残念だけど。
表紙こそ普通のBLっぽいなと感じたけど
今回も青井ワールド全開といった感じで
キレイで、爽やかで、不思議な物語がつまった一冊でした。
絵も綺麗だけど、詩的なモノローグが
じーんと心に刺さるんですよねー
次こそは長編が・・・読みたいです・・・
エロ★
萌えた★★★★
切ない★★★★
笑える★
買って良かった★★★★