■溺れる魚
すぐ女の子に愛してる、と言って口説くくせに
「自分を好きな人が嫌い」という宇佐美は
他人に興味の無さそうな岸を追いかけるようになります。
好きになったら嫌われるのが分かっているから
自分の気持ちは決して伝えないと決めて
つとめてクールに振舞う岸が苦しかったですねー
宇佐美なんて興味ないって顔してるのに
顎触られた瞬間に岸が
真っ赤になるシーンが好きでした！
それにしても、全力ダッシュした後って皮膚ビリビリすんの？
え、本当？
じゃあダッシュしてからセックスしたら大変じゃない？


■ラクダ使いと王子の夜
ラクダ使いの少年が砂漠で倒れている王子を助けるお話。
アラブものの王道って感じですねー
ただの庶民と王子が一緒に生きていくことを決めるという
いわゆるシンデレラストーリーです。
ページ数の問題だとは思うんだけど
二人の気持ちの変化をもっと掘り下げて欲しかったかな。
そんなに深い話ではないけど、すごくキレイな
おとぎ話のような雰囲気でした。
ラクダの最期がちょっと切ないですね。


■いびつな欠片
PINK GOLDに載ってた、弟×兄の話です。
兄を異常に愛している弟と
自分より出来のいい弟を妬んで壊そうとしている兄という
めちゃくちゃ病んでる兄弟のお話。
お互いにすごく執着していて怖かったよ！
兄はあんまり好きになれないけど
盲目的に兄を愛する弟には萌えました。でも辛いなー！ｗ


■くさった螺旋
PINK GOLD2に載ってた人気俳優×息子のお話。
ひたすら狂ってて穢れてて歪んでて
救いのない共依存という感じの作品です。
情緒が安定してなくて、読んでて不安になるｗ
「果たしてこの漫画に萌えはあるのだろうか･･･」
と、作者があとがきに書いていますが
私はあまり萌えポイントを見つけられませんでしたｗ
もうちょっと甘いお話が･･･読みたい･･･


雰囲気的に、白い作品と黒い作品と
極端に分かれてる作品を描かれる作者さんですが
今回の短編集はごちゃ混ぜって感じで
落差がすごいなって思いました。
私は「溺れる魚」がいちばん好きです！
表題作の「ラクダ使い～」はちょっと物足りなかったので
一冊まるごとで読みたかったですねー。


エロ★★
萌えた★★★
切ない★★★
笑える★★
買って良かった★★★