小学校の同級生である杉本と妹尾が
同じアパートで再会して仲良くなっていくお話。
昔は特に仲が良かった訳ではないけど
一緒にゴハン食べたりするうちに
いつの間にか居心地のよい関係になっていきます。

これ･･･前半は、2人が軽口をたたいてるばかりで
本心を見せなくて掴みどころが無いし
BがLしてるっていう感じじゃなくて
日常を淡々と見せられている感じなんですよ。
後半まで全然色っぽい話じゃなくてww

最後までこんなサラッとした感じなのかなーと
不安になりながら読んだんですけど、
最後の･･･最後の･･･エッチシーンからの
「好きっていうより、いとしい」って言う
告白のシーンまでの流れがとても良かったです！！


2人の置かれている状況や過去のトラウマが
現実を突きつけてくるような感じで結構暗めなんですけど
仕事、家族、恋愛にそれぞれ悩んで
いやな所に蓋をして逃げたくなる気持ちを上手く描いています。
絵はアッサリしてて可愛い系だから
そんなに重く感じないけど
それでもケラケラ笑ってる妹尾の笑顔が逆に悲しい。

本当に、現実って残酷な事ばかりだなと思いますけど
こういう時にそばに居てくれて
甘えさせてくれる人の存在って大きいんだろうなー
お互いのトラウマの原因を
「許すこと」で、一緒に乗り越えていこうっていう
テーマとしてはあまりBLっぽくなかったんですけど
すごくいいお話で、最後はジワジワ涙しながら読みました。
痴呆症の祖父のお話はすごく辛いです･･･
（わたし年寄りネタに弱いんだよ･･･）


美容師をしている杉本が、シャンプーしてあげて
妹尾が泣いちゃうシーンが好きだったなー
普段の、淡々とした2人のやりとりと
後半になって恋を自覚してくる辺りの甘さとの
ギャップがすごく良かったです。
エッチシーンはちょっとアッサリめだったけど
恥ずかしがる妹尾可愛かった！！もっとください！