飯食うのも忘れるくらい考えて
考えて考えて・・・でもいくら考えてもお前の事
嫌いになる理由なんて見つからなかったんだよ
<あらすじ>
―――あいつ、耳聴こえねーの?
難聴せいで何かと誤解を受け周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、いつしか人と距離を置くようになっていた。そんな時に出会った同級生の太一。バカみたいに明るい性格で思ったことを何でも口にする彼から「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」と言われ、航平はその言葉に心の底から救われて……。友達以上、恋人未満。太一との出会いが航平を変えていく。
表紙ステキですね!
難聴で周囲から孤立している大学生の話と聞いて
イジメとか、結構暗いお話かな?と思ったけど
胸がチリッと痛んだりするものの
爽やかでピュアで胸キュンなお話でした。
耳が全く聴こえないという訳じゃないので
そこまで深刻じゃないのが良かったのかも。
難聴のせいで他人の話が聞き取りにくい航平は
周囲とうまく馴染めずに孤立しているのですが
バカみたいに明るくて、真っ直ぐな太一と出会い
少しずつ笑顔が増えてくるようになります。
ゆっくり話してくれれば理解できる程度の難聴は
普通の人とそんなに変わらないんじゃ?と思ったけど
雑談してて、くだらない話を何度も聞き返されるのは
確かにつらい状況かもしれない・・・
話してる方もめんどくさいし
聞いてる方も申し訳なくなってくるんだよね。
しかも、難聴という航平の障害を
ステータスと考えて近づいてくる人とか
イケメンだからって僻んでる人とか
なんだか周りにクズっぽい人しかいなくてモヤッとしたので
投げやりになってしまう航平の気持ちも
分からないでもないなーと考えながら読みました。
でも太一だけはちゃんと普通の友達として接してくれて
孤独だった航平を救ってくれたんですね。
「太一も”あっち側”の人間なんだ」って線を引こうとするけど
そこをアッサリと乗り越えてきてくれる太一の
あっけらかんとした明るさが気持ちよかった。
この作品って、発売した時に
読んだ皆さんの感想がことごとく
「爽やか」「恋愛が始まる所で終わり」
「友情」「エロなんて無い」
という感じだったので
かなり薄味な作品なんだろうなーと思ってたんですけど
私とっても好きでした!
確かにエロまで見れないのは残念ではあるんだけど
無理やりエッチシーン入れなくても物語として面白いし
ちゃんと恋愛の苦しさみたいなのがあってキュンとする。
あとがきでは、作者が
「どうかボーイズを
ラブさせてもらえないでしょうか!」
と担当さんに言われたエピソードがありますけど
私はあんまり物足りないとか思わなかったし
2人が目に涙を溜めて気持ちをぶつけ合うシーンとか
一生懸命なキスシーンとか
可愛すぎて私は死にました・・・
絵も可愛かったし
ちょっとしたエピソードの作りこみが上手いし
どんどん引き込まれる作品でした。
誕生日におじいちゃんが真っ黒いハンバーグを
作ってくれた話とかさ・・・
それだけで泣けてしまったよね。
私、お年寄りのイイ話に弱いから・・・
1. あっ(゜∀゜)
奇遇奇遇奇遇w
読んだらコメしにきますね~
>ヲリさま
ヲリさんの感想楽しみです。
「エロが無い!」(コミックバシーン)とかにならない事を祈ります・・・ww