何でもするし させてあげる・・・
男に抱いて貰うために仕込んだ身体だ・・・
<あらすじ>
大手ゼネコン勤務の斎東は、特定の相手は作らず、好みなノンケのつまみ食いを続けてきた。関係は一夜限りで同じ男に抱かれることはなく、問題が起きたこともない。だが、五十嵐という男は後日に会社まで押しかけてきた。彼はどんなに邪険にしても諦めず、斎東をかき口説く。「欲しいものの為なら何でもする。いくらでも試しなよ、斎東さんの気が済むまで」繰り返される甘い言葉、満ちる快楽…再び身体を許し時間を重ねるうち、ほだされていくが──。
5年以上前の古いものから、暗いもの、王道まで
様々なタイプのお話が入っている短編集です。
帯に「犬系年下攻め×プライド高いビッチ」って
書いてたからワクワクしながら読んでしまったww(大好物)
麻生さんの作品は、受も攻も相手の事を思って
必死になる表情がすごく良いんですよねー。
どれもグイグイ読ませるタイプのお話でした。
【不出来な悪魔・未熟な悪魔】
特定の相手を作らず、一晩限りの遊びを続けるビッチ受と
フラれてもしつこく追いかけてくる五十嵐。
ノンケの肉体労働者をターゲットにして
セックスの相手を物色する目線が鋭すぎw
ハンターの目www
サイトウさん色気ありすぎてやばいし
「男に抱いて貰う為に仕込んだ身体だ」なんてエロすぎるよぉ
一晩寝たらもう男を捨てるサイトウさんは
悪魔なんだけど悪魔になりきれていない所が可愛いです。
2人の騙し合いみたいな感じの駆け引きにグッと来ます。
【明日、彼らは】
イケメンとチビという正反対の高校生2人が
周りの目を盗んで会っているうちに好きになっていくお話。
可愛かったー!すっごくピュア!
相手に対する気持ちが恋だと気付いて怖くなってしまう所とか
「ホモ」って検索してドキドキしてる所とか
すごく眩しくて目が潰れそうでした・・・可愛いかった
【青いカルテ】
病みBLに載っていたお話ですね。
高校生×スクールカウンセラーの、DV系のお話です。
いくら暴力が愛情表現だとは言っても
相手をボコボコにしたりナイフで傷つけながら犯すのは
いかがなものかと思うんですけど
いい感じに病んでいてモヤモヤするお話だった。
【流れるように】
なんと、リキュール擬人化のお話です!
えええー!麻生さんこういうお話も描くんですね?
異国から来た褐色の肌のカルーアと、
優等生のベネディクティンの禁断の恋って感じなんだけど
カルーアとミルクがセックスして
カルーアミルクになっちゃうよぉ・・・!
みたいな話かと思ってたのは私だけでいい。
(貧困な発想)
全体的に暗めで、べったりとしたお話が多いんですが
最終的にはちゃんとラブラブになるので
それ程後味は悪くないと思います。
(青いカルテはめっちゃ後味悪いけど!)
個人的には、表題作のモノローグがすごく詩的で
キレイで一番好きでした。
さて、カルーアミルクでも飲んで寝よう・・・w