だから、そのときは、俺を捨てて行ってほしい
俺が俺じゃなくなったときは、なにも考えずに、俺を捨てて行ってほしい
<あらすじ>
「俺はもう誰とも恋愛はしない」。仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。十年来の恋人に振られ傷ついたつぐみを下宿に置いてくれた朔太郎(さくたろう)は、つぐみの作品を大好きだという一番の理解者。なのにどうして…?戸惑うつぐみだが、そこには朔太郎が抱える大きな闇があって!?今日の大切な想い出も、明日覚えているとは限らない…記憶障害の青年と臆病な作家の純愛!!
こんばんは。年に3回くらい突然やってくる
小説レビューのお時間でございます。
私、この小説あらすじも見ないで読み始めたんです。
記憶障害の男の話だって知らなかったんです!
もうね、ボロ泣き。こんなの泣いちゃう。
記憶喪失系のお話なんて結構ありふれてるじゃないですか?
でもぐいぐい読ませるし他の作品には無いインパクトがあって
最後は嬉しくて胸いっぱいなのに辛くて悲しいっていう
何とも言えない雰囲気の作品でした。
明日仕事に行けないレベルで泣いてしまったよね・・・
子どもが欲しいから、という理由で同棲相手に振られたつぐみと
事故の後遺症で不規則な健忘症になってしまった朔太郎。
読んでいくうちに、だんだんと「記憶喪失の話か!」
って気付いていったんですけど、
過去の記憶が無いタイプの記憶障害じゃなくて
どんどん記憶を無くしていくタイプの記憶障害!
これ一番辛いやつ!!!
もおおおおおお、本当に読んでて辛かった!
2人はお互いに惹かれあっていて、エッチもするんだけど
朔太郎は恋人を悲しませたくないと言って
頑なにつぐみと恋人になろうとはしないんです。
これがまた辛くてねー、
朔太郎さんの傍に居たいという気持ちを隠したまま
「僕たちは友達だよ」と言い続けるつぐみも悲しいし
自分が自分でなくなっていくような不安と毎日戦っている
朔太郎さんの気持ちを思うとこれまた辛い。
やがて2人はお互いを理解して
色んなことを乗り越えて一緒になるんですけど
相手より長生きするとか、幸せにするとか、
先の事を約束できる相手ができて嬉しそうな2人が
本当に幸せそうなんですよね・・・
でもこの物語は最後、つぐみが86歳で無くなった後の
世界が描かれているSSに繋がっていきます。
いやー、泣いた泣いた。
年老いた朔太郎さんは毎日記憶を無くすんだけど
つぐみという存在や、幸せだった記憶はずっと残ってて
それを毎日思い出しながら生きているっていうのが・・・
もう幸せなんだか悲しいんだかよくわかんない!
なんかよく分からない感情で涙出てくる!。゚(゚´ω`゚)゚。
私がいちばん印象に残ったシーンは
太陽に手をかざして、「指先がとける瞬間がある」
って2人でやった事を朔太郎さんがずっと覚えていて
毎日一人で続けてるシーンなんですけど
「つぐみがそのまま連れて行ってくれるような気がする」
って悲しすぎない??
私ここで文章読めないくらい泣いたからね・・・
悲しいんだけど朔太郎さんがずっと穏やかで
幸せそうなのがまた哀しいんだけど
2人は本当に幸せだったんだねって思えるので
究極のハッピーエンドなのかなって思いますね。
あーーーーぜんぜん上手く言えないんですけど
とにかく言いたいことは
すごく面白かった!っていう事と
すごく泣いた!っていう事と
これはドラマCDに向いてるんじゃないかなっていう事です!(どさくさ)
んー、小説の感想難しすぎてつらい・・・w
1. (:_;)
記憶喪失モノでも、これはキツかったな・・・
お互いが好きで必要としているのに、障害の為に、前に進めないという。
それでも一緒にいる事を選んだ二人が、切ない。
ラストはビックリしました。いつのまにか時が経っていて。
何もかも昨日に置き忘れていくのに、愛する人のことだけは覚えている。
愛の深さに果てなどなくて、たとえ伝える相手がもういなくても
二人で過ごした時間は尊くて、何より幸せな時だったのだと
ラストの朔太郎さんの愛に涙が出てきますね。
凪良さんは色んな引き出しをお持ちの方なんで、シリアスからコメディまで
幅広く楽しめると思います。私は黒凪良の方が好きですが(*^_^*)
来月と再来月にも新刊出るような情報あるんで、楽しみに待ちたいです。
それから、私のオススメ小説のコーナー(勝手に始めるw)
タカジョウさん、カタカナ名前苦手だと思いますがw六青みつみさん「代償シリーズ」
名倉和希さん「愛に目覚めてこうなった」攻がDTです。
成瀬かのさん「琥珀色のなみだ」BLとしては物足りなさはありますが、
続きがでるなら読みたい作品。
佐田三季さん「あの日、校舎の階段で」執着ストーカー攻が好きな人向け。
オススメしたいの沢山ありますが、このへんで~(*´з`)
>ayahito様
>ラストはビックリしました。いつのまにか時が経っていて。
私ラストも何度か読み返しましたけど、本当に知らない間に時が経ってるんですよね。1行すら間隔空いてないんですよ。スルスルーっと朔太郎さんおじいちゃんになっちゃうんですよ。それ気付いた時呆然としちゃいました。゚(゚´ω`゚)゚。悲しすぎて・・・
>ラストの朔太郎さんの愛に涙が出てきますね。
ラスト・・・。゚(゚´ω`゚)゚。(また思い出して泣いてる)
>私のオススメ小説のコーナー(勝手に始めるw)
わーありがとうございます!+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚
確かにカタカナ名前めっちゃ苦手なんですけどww欲しいものリストに入れておきますねー。
>攻がDTです。
ぶはははは!wwその紹介文が素敵すぎるwww