<あらすじ>
バス運転手・和田琢紀は、学生時代強姦した親友の若江恭一と再会した。15年前犯した相手から、今度は弄ばれることになった琢紀。琢紀の運転する深夜バスに、二人だけの荒い息が響く…。その先にあるのは復讐か、狂おしいほどの恋なのか・・・!描き下ろし後日談収録!
バスの運転手という設定が珍しくて買った本です。
作中のHシーンの大半がレイプという
ちょっと重いお話ではあるのですが
夜のバスの中で客にレイプされるという構図はとても新鮮でありました。
バスの運転手さんてさー
会話もなくただ黙って運転してるだけだから、すごくストイックに見えるし
あの制服とか、あの帽子とか、あの手袋とか
制服フェチとしてはたまらんのですよね。
そんな運転手さんが客の一人から脅迫されて
無理やり犯されるなんて・・・考えただけで萌えるわ。
全体的に暗い雰囲気の作品ですが
背徳感・せつなさが押し寄せる、読み応えたっぷりの作品です。
バスの運転手をしている和田は
15年前に強姦した元親友・若江と再会します。
学生の頃、若江の笑顔をひとり占めしたいと思っていた為に
苛立って集団で若江を虐め、
しまいには強姦してしまう和田ですが
いくら子供で、不器用だったからといって
イジメ、強姦だなんて酷すぎます。(しかも血とか出てるしな・・・)
心から信頼していた和田に裏切られた時の
若江の気持ちを思うと、何ともやりきれない気持ちです。
そんな若江と再会した和田が
夜になって客も居なくなったバスの中で
昔の仕返しとばかりに若江に犯される描写がすごく痛々しく
暗ーい気持ちにさせられるのですが
それがちょっと萌えてしまうのは、やはりどこか
お互いを想う気持ちがチラチラ見え隠れするからかもしれません。
疲れて寝ている若江にジャケットを掛けてあげたり
倒れこみそうになる和田を抱きかかえたり
たまに見え隠れするお互いの優しさというか
秘めた想いみたいなものを感じるたびに
なんともいえないせつなさが溢れます。
そうした関係が何度か続いた頃、若江の昔の面影を見つけて
レイプされて嫌なのに感じてしまう自分に気付くシーンは
かなり萌えました・・・
そして、やっぱり若江の事が好きなのだと思い知らされ
決して気づかれないように首にキスするシーンなど
せつなすぎて私はもう死ぬかと思った・・・!ハァハァ
深井先生は、こういうほの暗くてせつない話が上手すぎます。
若江の方も、
「お前・・・一生俺のこと忘れないね
誰とやったってイクたび俺のこと思い出すんだ
ざまあみろ」
なんて、口ではひどいことを言いながら
和田の事を思っている様子がうっすら見えるところとか
せつなかったなー。
ラストでは、ようやくお互いの気持ちに気付いた二人が
急にラブラブになり、バカップル風になってしまったのが
なんかびっくりしたんですけど
今まで辛かった分、思う存分ラブラブになってくれればいいと思う。
そして休日とかにまた制服プレイを楽しめばいいと思う。
あとがき4コマでの二人なんて
本編とギャップがありすぎてwwww
和田のオタクっぷりに吹いたwwwww
ラブラブ☆ピンク色なBLではありませんが
せつない、大人のお話が好きな方におすすめです。
エロ
★★★★
萌えた
★★★★
切ない
★★★★★
笑える
★
買って良かった
★★★★
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1. 絵が・・・
かなり切なそうで、ワタシ、本日購入しに行きます!
新刊かな?
早速調べねば~(^◇^)
ところで、タカジョウ様。
「さようならときみは手を振った」は購入されましたか?こちらも切ないですよ~(T_T)
ワタシは結構好きでしたが・・・。
もしよかったら読んでみてくださいませ(>_<)
>アネキさま
2007年の作品なので、古本屋にもしかしたらあるかも?です。(もう遅い?)
>「さようならときみは手を振った」
木原音瀬さんのやつですよね?
かなり暗そうなので中古でいいかな~と思ってたんですが、見つけ次第読みたいと思います!w