葉山くんさぁ・・・ オレの顔に見えてんでしょ 数字
君はわかりやすいからバレバレだよ いろいろ・・・動いてくれてありがとね
葉山くんはオレのために いっぱいやってくれたよ
<あらすじ>
人の余命が見える葉山は、幼い頃から周りの人間に気味悪がられ、孤立していた。
だが恋人の真島だけは、感情を顔に出せずツレない態度の葉山を理解し、大切にしてくれている。
ラブラブな生活を送るある日、葉山は真島の余命を見てしまい…!?
信じる気持ちに胸を打たれる表題作他5編を収録したピュアラブ作品集、描き下ろし付き!
評判がいいみたいなので買ってみましたが
絵が・・・ちょっと苦手です。
これはだいぶ好き嫌いが分かれそうかも。
中身はファンタジーちっくな、可愛いお話が多く
まるで絵本を読んでいるような気分でした。
エロも少ないので、初心者向けな作品かなと思います。
■雪息子
雪女の末裔である雪息子(通称ゆっきー)が人間と出会うお話。
人間に正体がバレると殺されてしまう、という掟があるのに
結局死なずに済み、しかも
アッサリと人間になるという
かなりのムリヤリ展開には若干ポカーンとしましたが
観覧車に初めて乗ったゆっきーが、
「今日のことを忘れない 永久に」と、心から喜ぶ様子に
じーんと来ます。
なんか説明が全然無かったんですけど
奈川は、パトロンのオヤジから家を与えられていたという事でおk??
■花の恩返し
たんぽぽが人間の姿になって恩返しをするというお話です。
目にするもの全てに感動し、いつもニコニコ笑うたんぽぽが
人間の売木に、言葉もなく恋に落ちていく描写が
とても綺麗でキュンとしたんですけど・・・
いきなり姿を消したと思ったら
アッサリ人間になっていたという、最初の作品と全く同じオチ・・・w
ハッピーエンドなのは嬉しいけど、もうちょっと何とかならんか。
■ランプに3つ目の願い
願い事を叶える魔法のランプが見えるという少年のお話。
願い事は3つからカウントダウンされ、強く願うと回数が減り
大抵は幼少時代に0になってしまうというランプを
高校生になるまで使う事なく
いざという時はお互いおために使う、という二人思いやりの気持ちと
高校野球という題材の爽やかさがとてもマッチしていました。
■世界が終わる7日前(表題作)
もうすぐ死ぬ人の顔に、数字のカウントダウンが見えるというお話。
この作品は、もうちょっと長編で読みたかったです。
あと何日で死ぬか分かるだなんて、めちゃめちゃ切ないじゃないですか。
なのに、こんなにアッサリ1週間が過ぎてしまい、
あげく「死にませんでした!」というアッサリすぎるオチには
「なんだよ!今までのハラハラ感を返せよ!」という気分に
ちょっとなってしまいました・・・。
ラブラブな二人を見るのはキュンキュン来ましたが
何で数字が消えたのか説明くらいは欲しかったなー
■苺の家
父親同士がデキていたという、息子同士のお話。
説明は少なかったんですが、お父さん達は
藤さんの結婚を期にダメになってしまったという事ですよね?
ノンケ(バイ?)同士の恋愛の切なさを
もうちょっと読んでみたかった気もします。
そして、その息子達が
DNAに刻まれているように恋に落ちる様子が
運命っぽくてすごく良かったです。
■カレーの家
恋人にフラれて自殺を考えている男の前に天使が現れるお話。
自殺用のロープをちょきんと切ったり
「恋ってこれですか?」と抱きしめたり手を握ったりする
コミカルな天使が可愛かった!・・・ですが
異常気象で空から火の玉が・・・と、深刻な流れだったのに
アッサリ異常気象は収まる事となり
そして
天使が人間になったという・・・またこのオチかよ!w
まるで童話のようですねー。
全体的に、説明がとっても少ないので
想像力が必要な作品ばっかりだなーと思いました。
(まぁ私の読解力の無さが原因だとは思うが)
それぞれの話の最後に、
描き下ろしで四コマが載っているのは嬉しかったです。
基本シリアスだったので、四コマでくすっと笑ってちょっと安心できる。
全て、相手を思いやる気持ちの大切さみたいなモノが
じわじわと感じられる温かいお話ばかりで
優しい気持ちになれる作品でした。
エロ
★
萌えた
★★★
切ない
★★★
笑える
★
買って良かった
★★★