あの・・・クマダさんが すきなんです
すきって・・・なんで2文字しかないんスかね
そんな簡単な・・・きもちじゃねえのに
<あらすじ>
え~毎度ばかばかしい噺ではございますが
とある不良グループに熊田と大川という男がおりまして、この熊田、元落語家という経歴を持つ、飄々と掴みどころのない奴で
方や大川は、まるで日本語の通じない非常に頭の悪いヘタレでございます。
この二人が自分達の「居場所」を求め、人生だの恋だのと傍迷惑に繰り広げる可笑しくもジンとする、そんな一席でございます。
表題作ほか芸能界を舞台に描く痛快ラブコメなど、愛と笑い溢れる気鋭の短編集!
「
恋と罪悪」が気に入ったので買ってみました。
初コミックスなのに完成された世界観はさすがですねー
見事な構成力。
時代もの(?)から、兄弟もの、アイドルもの、落語ものなど
バラエティに富んでいて飽きの来ない1冊です。
■あかぎくのうた
小説家×場末の酒場の歌手。
昭和20年~40年代くらいの設定だそうですが
作者が初めて描いたBLというこの作品はちょっと抽象的で
私は3回くらい読んでみてようやく
何を言いたいのか分かったような分からないような・・・w
(またしても読解力の無さを露呈)
「愛を歌っているからね」
「愛とはなんぞや」
「愛の歌なんかではない」
「ボクは今幸せだと思ってしまった」
うーん、深いなー
■赤と青
ものすごいブラコンの兄と弟のお話です。
オンチなのに上京して歌手を目指す兄と
そんな兄に悪態つきまくる弟という
ギャグ色が強い作品でしたが
「オレから逃げられると思うなよ!
血ィ繋がってんだ・・・ 兄弟なんだぞぉ・・・」と泣く
弟がすっげー可愛くてキュンとしました。
こんな弟欲しい!
(うちの弟なんて誰かにくれてやるわ!)
しかし歌声が「ボエー」って・・・ジャイアン並かよ。
■なでしこGALAXY
アイドル×女優。
男なのに女優として仕事をしているという設定に
若干ムリヤリ感を覚えますが
ずっと女顔がコンプレックスだった日向を男扱いしてくれた
木野を追いかけて芸能界に入るなど
日向の一途な想いには萌えました。
そして、樹のON顔とか、歯が3本も折られるとか
チンコの事をダルビッシュ!とか御本尊!とか
わけわからんがわろた。
■隅田川心中・ごまとまぬけと・三千世界の烏を殺し、
不良グループに所属する八彦と元落語家の熊田のお話ですが
この作品の肝は
熊田の元セフレだった女・アヤです。
これがまたすっごいせつないわけ。
”昔、何回か寝ただけ。元彼じゃないし好きな訳でもない”と
強がっているのに、八彦に嫉妬してイラついてしまう。
それを落語「まんじゅうこわい」に重ね合わせて
本当は大好きだという事を認めるラストは
もう素晴らしいの一言。
BLだけど、女の子はすごく共感してしまう物語じゃないかなと思います。
最後、
「ああ、恋がしたいなぁ」と言っていますが
ホントにいい恋をして欲しいわ。ホモの事は早く忘れろ。
そして肝心の八彦・熊田カップルの方は
落語の中で女の子を演じる熊田の可愛さにムラムラ来て
ガッつくヘタレ攻のエロさがツボでした。
熊田が受けっていうのがイイ!GJ!
和服プレイが途中で終わったのはちょっと残念。
作中、「ヒューヒューだよーあついあついー」のネタが
分かる人の方が少ねえだろ、というツッコミがあるんですけど
マジ?分かる人少ないの?
もうそういう年代?
やべー。年取るはずだわ・・・
各作品の最後に描き下ろしのイラストと解説が入っていて
その作品の余韻に浸れる所が良かったです。
エロはちょっと少なめだったけど良作ばかりでした。
次からたうみまゆさんの本、作家買いするわ・・・
エロ
★★
萌えた
★★★★
切ない
★★★★★
笑える
★★★★
買って良かった
★★★★★
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恋と罪悪 たうみまゆ【感想】
1. なるほどですねー
アタシなんだかよく分かってないっぽい(汗)
もう一度読み直さなくちゃだねコレww
熊田のお着物ばかりにムラムラしてましたww
お恥ずかしい(///ω///)
>ヲリさま
着物っていいですよね。男子の着物ブーム来ないかな。浴衣でも可。
私、女の子目線のBLって今まであんまり好きになれなかったんですけど
(ヤマシタトモコさんとかの)
アヤの物語はすごくキュンキュン来てしまいました。
もう一度じっくり読んでみると
また違った楽しみ方ができるかもしれません♪