頼むから そんなに狂おしい程甘いキスをするな
そんなまっすぐな瞳で見るな
そうでないと俺は――・・・
<あらすじ>
検察庁特捜部の検事・杉浦恭は汚職事件を追って代議士・藤堂樹の調査をする。しかし不遜な二世議員・藤堂はかつて恭と深い繋がりがあった男だった…
永田町ラブロマンス、大量描き下ろし45ページ! メディカルラブ『白き幻影の如く』を同時収録。
本間アキラ先生のデビュー作。
帯で作者が忠告していますが、6年前の本の新装丁版なので
中の絵はハッキリ言ってかなり古いです。
でも、古い古いとは言っても
細かい線がいっぱい入った劇画タッチのシーンとか
トーンを一切使わず線だけで表現したHシーンとか
丁寧な表現はこの頃から健在ですねー。
しかしこれは・・・たぶん本間アキラ先生じゃなかったら
私は絶対に手に取らなかった作品だと思うw
それは絵が・・・というより、話が暗くて重くて・・・。
あ、暗いとは言っても最後はちゃんとハッピーエンドなので
読後感は良いです。
■裁かれし者
代議士×検事。
児童福祉施設での虐待という恐ろしい出来事を共に乗り越え
1度Hしたものの離れ離れになった二人が
代議士と検事という立場で再会します。
虐待あり、代議士×秘書あり、検事×秘書あり、
女の子のレイプあり、傷害事件あり。
一言で言うと昼ドラのような展開です。
昼ドラ展開は嫌いじゃないんですけど、ちょっとベタすぎるかな・・・w
しかしタキシード姿とか
上着脱いでベスト着た状態でHになだれ込むとか
代議士の服装にいちいち萌えました。(けっきょく萌えたんかい)
甘い言葉なんて一切無く
憎んでいるのか愛しているのかよく分からない中で
夢中になるHシーンは切なくて良かった!
あと、二人の関係に嫉妬した秘書が
「最近、抱いてくださらないんですね・・・」と
代議士に誘いをかけるシーンとか
分かり易すぎる悪役っぷりが最高でした。
(親子どんぶり!親子どんぶり!)
そんな秘書がアッサリ検事になってしまったラストはちょっと
ポカーンとしてしまいましたが・・・w
検事ってそんな簡単になれるモンなの???
■白き幻影の如く
医者×医者。
出会った時に、須崎があまりに美しくて
「ベッドの上で俺の熱いオペ受けてみない?」
というエロおやじ全開のセリフを囁いた松田に吹いた。
どんなオペじゃ。
しかし、須崎は教授(オヤジ)と関係を持っていて
借金のため、と我慢して抱かれる須崎の姿には
かなり萌えてしまいましたねー。
金の為に仕方なく権力に抱かれる男!
こういうの大好物☆
でも、松田にはずっと冷たい態度をとっていた須崎が
「お前との最初のキスも本当はそんなに嫌じゃなかった」
とデレて始まる白衣プレイが最高でした。
あと、松田がHの最中に束ねていた髪をほどいて
ばっさーーーと振り乱す瞬間がイイ!(・∀・)
何だかんだ言って、結構楽しく読ませて頂きました。
緊張感の続く作品の中で、
最後の描き下ろしはコメディになっててすごくホッとしたし・・・
劇画タッチ・昼ドラ展開・オールバックなどが好きな方にお勧めしますw
エロ
★★★
萌えた
★★★
切ない
★★★
笑える
★★
買って良かった
★★★
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