相変わらず･･･表紙は苦手なんですけどもｗｗ
性癖、ダメ男、心の闇など
ちょっと変わった視点から切り込んでくるような
薄暗さが漂う作品が大好きです。



■図書委員の恋
親友に彼女が出来て説明できない感情におそわれる桜井。
それが嫉妬だと認めたくないのに
「君は男を好きになる。」と、付きまとう花村。

オカマっぽい花村に冷たく当たっていたのは同属嫌悪で
親友に恋心を抱いていたのだと知る一連の描写が秀逸です。
「君は僕と同類だ　だから僕の事を嫌う」
この一言で全てを何となく理解する瞬間が、せつない。



■それは真心でした
↑そんな桜井くんが、すっかりゲイに染まっていますｗ
恋人ができて、恋人とパンツを共有したり
同じ歯ブラシを使ったり、口移しで水を飲ませたり
かなりのラブラブっぷり。
（私は同じ歯ブラシとか絶対無理だわ･･･パンツもだけど）
変わっていく自分に戸惑いつつも
とても幸せそうな所がイイですね。



■僕のハートの切り抜きは
昔の恋人とペアで腕にタトゥーを入れていた龍二。
一生消えないペアのタトゥーに優越感を感じ
どんな事でも許していたせいで
どんどんダメ男になっていく恋人の為に
体を売ってまでお金を貢ぐ姿が痛々しいです。
お話はとっても酷いんですけど
龍のタトゥーを重ね合わせてＨする描写が妙にエロいです。
立ちバックのシーンめちゃめちゃ萌えた。




■冷たい手は君の中に
不良（？）とマジメくんの高校生もの。
この本の中で一番ノーマルというか
普通のカップルっぽいお話です。
眼鏡のマジメくんのツンデレっぷりに萌えました。



■青少年髭漂流記
幼き頃の父の思い出である
「髭」に異常なまでに執着する男の子のお話。
アンタ髭があれば誰でもいいのかよｗｗｗｗｗ
先生が髭を剃った途端、あっさりと違う髭に
乗り換えてしまう潔さにワロタ。




■夏の終わり
彼女がいるのに親友の事も大事にする宇野。
彼氏がいるのに彼の親友を好きになるちより。
親友に恋心を抱いている多々良。
という男２人女１人の独占欲がドロドロに絡まった作品。
夏の風景と、線香花火の描写が
静かで綺麗で、雰囲気のある作品でした。




描き下ろしではオカマの花村君が
「僕のハートの切り抜きは」の龍也くんと出会うシーンがあり
それぞれの作品のつながりが見えて面白いです。

それからシビトさんの描くダメ男は
連鎖するパターンが多くてやるせない気分になりますねｗ
ダメ男描かせたら右に出る者はいないんじゃないかと思います。

そして、デビューコミックスから
この完成度の高さは凄いなーと思いました。
次の作品も楽しみです☆


エロ★★★
萌えた★★★★
切ない★★★★
笑える★★★
買って良かった★★★★★


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