ヤマシタトモコ

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きみを　ここに　閉じ込めておいてもいいんですけどね
それじゃあんまり意味がない　せっかくの有効なきみが
自分から私のものになると言ってくれないと

【Amazon.co.jp限定】さんかく窓の外側は夜 2
イラストカード付
(クロフネコミックス)
ヤマシタトモコ

リブレ出版 2015-02-10
オススメ度★★★★
試し読みはこちら

＜あらすじ＞
殺人現場に残されたのは「呪い」の気配だった。手掛かりは死者がつぶやいた「非浦英莉可」という名。除霊を生業にしている冷川とその助手・三角。2人はある女子校で起こった心霊被害の調査中、思いがけず「非浦英莉可」と遭遇する。英莉可の正体が高校生だということに衝撃を受けながらも、あることに引っかかりを覚える冷川。それは三角が霊能力の高い人間と「ひかれ合う」ということだった。「きみは私が見つけたんだから、私のものです」冷川はいったいどんな手段に出るのか…?

除霊をしている冷川と、助手の三角が
心霊的な問題を解決していく物語の第２巻です。
とりあえず、チューとかエロとかは無いんですけど
テンポ良くて面白いですねー。
個人的にはヤマシタ作品の中でも
かなり好きな方かも。
（もちろんエロがあればもっと嬉しいですけどね！）
だがやっぱり"怖いもの"が見える描写は怖い･･･
BL的にも萌える要素が多い作品だと思います。

→つづきを読む

[33回]

さんかく窓の外側は夜 1巻　ヤマシタトモコ【感想】

「運命の出会いですよ、三角くん」
「除霊ってこんなにエロいの？き、気持ちよかっ…た…」

さんかく窓の外側は夜 1
(クロフネコミックス)
ヤマシタトモコ

リブレ出版 2014-02-10

評価：★★★
試し読みはこちら

＜あらすじ＞
書店員の三角は、昔から不気味なモノを視てしまう体質。ある日職場にやって来た謎の男・冷川にその才能を見い出され、半ば強引にコンビを組まされてしまう。冷川は凄腕の除霊師であるが、情緒や生活能力に欠けており、三角の出番は多い。そんな中、ある殺人事件に遭遇し…日常に潜む恐ろしくかつ不思議な現象を、見つけては解決する凸凹な2人の霊能活劇！

怖いの嫌なので買わないで様子見てたんですけど
面白いらしいのでようやく買ってみました。
一応、厳密に言えばBLレーベルじゃないので
レビュー書こう迷ったんですけど
掲載雑はマガビーなので書くことにしましたー

クロフネコミックスなのでホモは期待してなかったけど
これは･･･ブロマンスっていうか
ホモだね･･･ホモだったね･･･？
2巻はセックスあるんだよね？（たぶん無い）

→つづきを読む

[17回]
スニップ,スネイル&ドッグテイル　ヤマシタトモコ【感想】

ぼろきれかたつむり
それから犬のシッポとか
男の子は　そんなものでできている

スニップ,スネイル&ドッグテイル
(Feelコミックスオンブルー)
ヤマシタトモコ

祥伝社 2013-10-25

＜あらすじ＞
「……誰ともしたことないことが、してみたい」
翻訳家の峰とバス運転手の安城は、"目新しい友人"同士。峰は不器用にまじめで、フランクな安城には彼女がいた。異質な二人は急激に仲良くなり、どうにもおかしな距離感になっていく…。まじめ男と彼女持ちが半同棲関係になるまでの8ヶ月間を綴った、日記形式ストーリー。

帯には「まじめ男と彼女持ち。
2人が半同棲関係になるまでの、8ヶ月の日記。」
とありますが、本当に日記形式なんですねｗ
オシャレ漫画だなこれ。
こちらの本にも、初回限定で秀良子さんとの
コラボペーパーが封入されていますので
購入はお早めにー！

→つづきを読む

[12回]
ストロボスコープ　ヤマシタトモコ【感想】

･･･好きだよ　あんたのこと　かわいいって思う
･･･優しくしてやりたいな　あんたに

アマゾン限定特典付ストロボスコープ
(ビーボーイコミックスDX)
ヤマシタトモコ

リブレ出版 2012-12-10

＜あらすじ＞
さびれた喫茶店の店主・和は、ふいに転がり込んできた年下の男・レンジと暮らすうち、他人の肌への飢えに気づく。とうに諦めていた恋愛への渇望は、和をシクシクと苦しめて…。

「ヤマシタトモコ、３年ぶりのＢＬ単行本」だそうです。
「YES IT'S ME」以来かな？
もうすっかり一般作品で有名になった作家さんですが
久しぶりにBL読めるというので楽しみにしていました。
amazon限定版ではメッセージ付きポストカードが付いてますので
欲しい方はお早めにどうぞ～

→つづきを読む

[12回]
HER　ヤマシタトモコ【感想】

HER (Feelコミックス)
ヤマシタ　トモコ

祥伝社 2010-07-08

＜あらすじ＞
女はみなかわいげな獣。
女たらしの男性客に不穏な妄想を抱く美容師、白髪のレズビアンのキスシーンを見てしまった高校生処女、母の秘密を心に秘めて“一夜限り”を繰り返す地味女…ほか、オンナたちの本音を描く可憐で獰猛な全6篇の連作オムニバス。各話の描き下ろし後日談収録！

BLではありませんがお暇な方はドゾー。

→つづきを読む

[1回]
ドントクライ、ガール　ヤマシタトモコ【感想】

面倒なので省きますが　母（バカ）と父（バカ）の不手際により
父の知人宅に居候と相なりました･･･　が
裸族でした　（こいつもバカなのか？）

ドントクライ、ガール (ゼロコミックス)
ヤマシタ　トモコ

リブレ出版 2010-07-09

＜あらすじ＞
親の不手際で知人宅に居候することになった悲劇の少女・たえ子。そしてピンポン鳴らすと真っ裸でドアを開けた裸族の男・升田。清純な女子高生相手に、裸でお出迎え…？　まさに衝撃の初対面。たえ子が17年間積み上げてきた価値観が、グラグラと音を立てる。これって現実？　わたし、今、正気？　泣いていても始まらない、爆笑青春ストーリー♪

BLではありませんがお暇な方はお付き合いください。

→つづきを読む

[1回]

YES IT'S ME　ヤマシタトモコ【感想】

･･･カミさんを愛してるのになぁ
おまえがおれの手の中にいないと不愉快だ

YES IT’S ME (MARBLE COMICS)

ソフトライン東京漫画社 2009-09
売り上げランキング :
おすすめ平均

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＜あらすじ＞
「好きです、この世の何よりも――自分を。」容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能で対人関係も良好。おれの人生なんの問題もない…はずなのに！幼なじみの江城（通称キノコ）が放った言葉がおれの心を惑わせる！？ 20数年来のくされ縁から、一緒にお★★に入るまで。ヤマシタトモコが描く笑撃の短編集☆

9月のヤマシタトモコ祭り、最後は短編集です。
なんか、だんだん難解になっていくというか
マニアックになっていくというか･･･
ヤマシタワールドが色濃くなっていってますねー。

■目蓋の裏にて恋は綴りき
沼上×童貞の馬原という、美大生同士のお話。
「おまえのこと好きになってから
ずっと足が地上２センチ浮いてるんだ」
というセリフを見て
ドラえもんを思い出したのは私だけでいい･･･
ドラえもんは3ミリだけどね。（どうでもいい情報）

■彼女は行方不明
高校生の同級生もの。
･･･というかこれはBLという気がしないですね。
援交がバレたとか、レイプされたとかいう噂が流れた
女生徒・芦立が行方不明になり
自転車の旅で探しに行く古林と八名木。
古林が芦立のことを好きだと言う度に嫉妬を覗かせ
姿を現した芦立に酷いことを言ってしまう八名木。
結局、芦立が行方不明になったのはなんで？
結局、古林はヤリたいだけだったの？
結局、何が言いたい作品だったの？
もうちょっと何らかの救いが欲しかった気がします。

■minun musiikki
オーケストラのピアニスト清重と、チェリスト布木のお話。
布木を好きだけど打ち明けるつもりがない清重と
そんな清重の気持ちを弄びながら「好き」と言わせたい布木。
布木は、すごく自分勝手ですね。
ジワジワと相手を追い詰めて、でも核心は突かない生殺し状態。
とうとう清重はボロボロ泣き出してしまいますが
ラストで「鍵盤の上で手が重なって和音になった」
というシーンが映画みたいでした。
二人のぐちゃぐちゃした感情と、涙と、
何もかもがどうでもよくなるうつくしいC7っていうのが
ニクいくらいに美しい演出。
ところで、C7ってどんな音？（ドレミしか分からない人間）

■YES、IT'S ME／YES、IT'S YOU（表題作）
これはいいナルシストｗｗｗｗｗｗ
こういうハジケたキャラクターすごく好きです。

この世の何よりも自分が好きな副社長・東間。
くされ縁でずーっと一緒にいる社長・エノキ（きのこヘア）。
エノキに「お前、俺のことが好きだろう？」と言われて
「おれが好きなのはおれだ！」と叫ぶ東間には笑った。
いちいちポージングして周りがキラキラしているのにもｗ

ヤマシタ先生の明るいネタが大好きなので
この本の中で一番楽しめた作品でした。
胞子ってオイｗｗｗｗｗｗｗ
あと、「キノコが･･･おれを･･･！？」の
昔の少女漫画チックなコマが最高だわ。
きのこヘアはダヴでケアしていたのですね。

■Loathe！
８ページの短い作品ですが
クツ履いたままチンコ踏まれて勃ってしまうという
SとMのシチュエーションは好きですｗ

■夢は夜ひらく
デパートの化粧品カウンターで働く刀根。
小さい頃から女の子になりたくて
化粧をするのが大好きだった男が
その手で色んな女性を綺麗にするというお話が中心で
あんまりＢＬっぽくないお話ではありますが
私はすごく好きな作品でした。

刀根の恋人の男がすっごいかっこよかったｗ
恋人にバリバリのモデルメイクを施す、という
ストレス解消法もなんか良い。

でも私
デパートのメイクカウンター
すっっっごい苦手なんですよね･･･
あの柳原加奈子的なノリがどうしても苦手で。
同じ理由で洋服屋さんも美容院もすごく苦手。
でも、こんな風に親身になって
色々アドバイスしてくれる人が居たらすごくいいなって思いました。

という訳で、
今月はヤマシタ先生の本が3冊出ましたが
個人的に順位を付けるとしたら、

１．ＭＯ’ＳＯＭＥ　ＳＴＩＮＧ
２．Love，Hate，Love．
３．YES IT'S ME

です。
ヤマシタ先生はしばらくBLをお休みするそうですので
YES IT'S MEには期待していたんですけど
まあいつも通り、好きなものもあればイマイチなのもありｗ

トータルで見るとやっぱり好きなんですが
そういえば、この前の「ジュテーム～」がかなり高評価だと聞いて
ちょっと困惑しているタカジョウです。
私、あれちょっと微妙だったのになーｗ
私の評価はちょっと世間とズレているのかもしれません。

でも結局今月の3冊も
全て買ってしまったというヤマシタマジック。

エロ★
萌えた★★★
切ない★★★
笑える★★★
買って良かった★★★

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[1回]

ＭＯ’ＳＯＭＥ　ＳＴＩＮＧ　ヤマシタトモコ【感想】

おまえが好きなんだ　好きなんだ好きなんだ好きなんだよ！
なのにおまえは　かたくなにおれのものになろうとせん
相変わらず人生は　くそつまらん！！

MO’SOME STING (ゼロコミックス)

リブレ出版 2009-09-10
売り上げランキング :
おすすめ平均

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＜あらすじ＞
死にたがりの法律屋・田貫と、裏世界に片足突っ込んだ浅黄、微妙な友情の2人。浅黄の姪・十和子がヤクザに命を狙われ始めてから、彼らを巻き込んで命がけのゲームが始まった…！　要領よく生きてきた男たちが、一人の少女を守るためどんどんピュアになっていく──。

今月のヤマシタトモコ祭り２冊目の作品です。

なんか、ゼロコミックスって
BLじゃないと思ってたんですけど
普通にBLレビューサイトに載ってたので
BLとして認識しときますた。

買おうかどうかだいぶ悩んだんですが
結局買ってしまいましたねー。
まず、このあらすじ読んだだけでは
全く意味が分からないというのが困ったｗ

ヤクザに命を狙われている一人の女の子を
闇の便利屋・弁護士（？）・保険屋が
守るというお話です。

皆それぞれ生きている意味が分からないとか
痛みによって生きてる実感を得るとか
かなり歪んだ人たちなのですが

唯一マトモなヒロインの女の子が
めちゃめちゃ（精神的に）強くて逞しく、
逆に「生きることの意味」を教えてくれるという
ちょっと考えさせられるお話です。

でも！
個人的にはヤクザものは苦手という事もあり
目が滑って大変だったので
私はこの作品を
キャラ萌えだけの為に読む事にしました。
（楽しみ方が間違っているという意見は無視します！）

今回、かなりツボだったのが
ヤクザの王狐文（ワンフーウェン）。

この彼です。

黒髪！
メガネ！
オタク！
フード付きの服！
ホモ！
ドＳ！
フード付きの服！（大事なことなので２回言いました）

やばい。ヤマシタトモコ先生･･･

先生の作品でここまで
キャラに萌えたのは初めてです。（なにげに失礼）

萌えるあまりに表紙画像と裏表紙画像を
それぞれ切り取って貼ってしまいました。

しかし実際
狐文の、浅黄に対する想いは歪んでいて
ちょっと理解はしかねました。
好きだから大切なものを壊してみたくなるんだって！
なんじゃそら。

遠慮なしにガンガン殴ったりするし･･･
好きだったらもうちょっと
甘い雰囲気になってくれても良かったのになーｗ

しかし、狐文が浅黄さんに送ったメールが

今日パパンにヤクザ辞め辞めしてゲーム会社作りたいお！
てカマしたら思くそ殴られてイタスｗｗｗ
でも心は屈しないお＼(＾o＾)／
会いてーなー家来ない？だが断るって感じだったりする？
／(＾o＾)＼オワタ

だったのは最高に笑ったｗ
狐文かわいいよ狐文ｗｗｗｗ

描き下ろしでのオタク全開っぷりも良かったです☆

えーと、まともな感想書いてないですが
総合的には面白くて好きな作品でした。
ちょっと暴力的で痛い描写が多いので
そういうのが苦手な人は注意が必要です！

エロ★
萌えた★★★★★
切ない★★
笑える★★
買って良かった★★★

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[1回]

Love，Hate，Love．　ヤマシタトモコ【感想】

いちど好きになったものをキライになってしまったら
二度と戻れない
キライにならないで　――スキでいさせて。

Love,Hate,Love. (Feelコミックス)

祥伝社 2009-09-08
売り上げランキング :
おすすめ平均

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＜あらすじ＞
貴和子は、ある日ベランダでタバコを吸う男に出会った。男は隣室に住む52歳の気だるげな大学教授、縫原。バレエダンサーの道を諦め、バレエ講師として日々を過ごす貴和子に、彼は誠実な言葉で語りかける。今まで恋愛を避けてきた貴和子の心に火がともり…BL界の人気作家が描く、28歳・処女の真摯でピュアなラブストーリー! 作家・三浦しをん推薦。描き下ろし後日談も収録♪

なんだかんだ言って買ってしまいました
ヤマシタ先生の非BL本。
BLじゃないので定期更新外でのレビューで失礼しますｗ

BLじゃなくてもヤマシタ節は健在というか
あまり変わり映えしないというか･･･ｗ

恐らく読者層も半分以上BLからのファンだと思うのですが
今までの作品が好きな方なら
普通に楽しめる作品だと思います。

結論から言えば面白かった。

28歳処女と52歳大学教授の歳の差恋愛。
この歳で初めての恋をする女と
もうすっかり恋の事なんて忘れてしまったオジサンの
ゆっくりゆっくり歩み寄ったり、戸惑って離れたりするような
じれったさが何とも言えないです。

何を隠そう、私は主人公と同じ歳ですし
ひと回り以上年の離れた男と付き合っている最中でもあります。
あんまり自分語りをしたい訳ではないんですが･･･ｗ
（さすがに52歳はすごいなーと思うけども）

何と言うか、こういう歳の差ものって
読むの正直微妙だったりします。

ヤマシタ先生もあとがきで
「現実に若い女と付き合う男は精神的に未熟な男」と
語っていらっしゃいますが

･･･まぁ否定はしないけど
「すごい年上と付き合う女は
同年代の男から相手にされない程度の冴えない女」
という言葉と同義で

結局、歳の差カップルは世間から歓迎されないよなぁ･･･と
ものすごく落ち込むんですよね。
当の本人としては。

作者がそれを言ってしまうのはどうなん？
とちょっと思った。

「愛があれば歳の差なんて」
とはよく言われる言葉ですが
そんなん、他人事だから言っていられる事であって
実際はそう簡単ではないですからね。

友達に打ち明けた時に
「理解できない」なんて言われちゃったり
「世界が狭い」なんて言われちゃったり
つい言い訳したくなる所とか、共感しすぎて死にそうになった。

しかし、物語としては
二人の距離が段々近づくエピソードが
すごく良く出来ています。

余計な事を聞かないでくれる所。
苛立つ貴和子に「皆あなたのことが好きなんだ」と諭してくれる所。
貴和子がどれだけバレエを好きか分かってくれる所。

貴和子が縫原に自然に惹かれて行く様子が
よく分かるストーリーでした。

そしてやっぱり、ラブシーンの描写は
さすがBLで鍛えてきただけあって素敵です。

ベランダの仕切りを挟んだ隣同士で
手を繋いで、お互いが好きなものや嫌いなものを語り合い
会話が止まった瞬間の
足元だけが見えているキスシーン。

時間が静かに流れているような
とてもふんわりとしたラブシーンです。

そして物語の最後には、縫原さんが好きだと言っていた
本の紐しおりが。
（一瞬、コミックなのに本物の紐しおりが付いてるのかと思ったｗ）
この辺の演出のニクさったらない！

何だかんだ言って
すっかりヤマシタワールドに引き込まれてしまう
タカジョウでございました。

あと、付き合ってもいないのに
女を「おまえ」呼ばわりする男は
私も嫌いだわ。

エロ★
萌えた★★★
切ない★★
笑える★
買って良かった★★★

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[1回]

ジュテーム、カフェ・ノワール　ヤマシタトモコ【感想】

ゲイだ　生まれてこのかたゲイだ
でもこんなに好きになったのはおまえが初めてだ
じゃなきゃゲイでもない大切な友達に告白なんかしない

ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)

2009.07.22
コミック
ヤマシタトモコ
フロンティアワークス

平均評価：評価なし

Amazon で詳細を見る by amema

＜あらすじ＞
――それは、「好き」から始まった。男に恋心を打ち明けた男。趣味の話に花を咲かせる男女。待ち合わせ相手の来ない女。とあるカフェに偶然集まった３組の客と、２人のバイトで織り成される、それぞれの小さなドラマ。軽妙でいて、時に切なく胸を打つ、ヤマシタトモコの世界が詰め込まれた、珠玉の作品集。表題作ほか、読み切り６作品と描き下ろしを収録！

アニメイト限定でＷカバーが貰えます。
こりゃまた雰囲気が
ガラッと変わるカバーですね･･･。

■ラ・カンパネラ
賢いけど根暗で友達が全く居ない要と
人あたりが良くて友達が多いタカイチのお話。
こういうカップル好きです。
少女漫画にも多いよね？こういう設定。
冴えない女に王子様タイプが言い寄ってくるみたいな。
やっぱり乙女はこういうお話が好きですｗ

押せ押せのタカイチと
好きだけど、かなり引いてる要の
やりとりが面白い。

■こいのじゅもんは
ゲームオタクがひたすら
物事をＲＰＧに例えて
白魔導士とかＨＰとかＭＰとかリセットとか
いちいち絡めてくる所とか
実際、こんな奴がいたらうぜーな
とか思ってしまったｗ

「かけてもいいよ俺に　恋の呪文」
は確かに死ぬほど恥ずかしいですね？ｗ

■サタデー，ボーイ，フェノミナン
昔、こっぴどく振られた三浜に再会した桐谷。
しかし桐谷は、
なんでいまだにこんな男が好きなのよ？
子供だったとは言え、
人の純粋な気持ちをネタに
友達と賭け事しちゃうような奴よ？
（私そういう奴が一番嫌いやねん！）

三浜も、謝る気持ちがあるんなら
在学中にとっとと謝って欲しかった。
しかし萌えた。（結局萌えたんかい！）

■魔法使いの弟子
近所に住む変わり者のゲイに
なついて仲良くなる女の子のお話。
魔法で木や物達と話ができる、という
ファンタジー丸出しなお話なので
私にはちょっとキツかったですｗ
（ファンタジー苦手なので･･･）

■cu,clau,come　食・喰・噛（クー・クラウ・カム）
いやー、タイトルが秀逸！
よく、男は胃袋をつかまえろと言いますけど
ここまでされたら普通のBLだと
あっさりハッピーエンドになってしまいそうなのに
潔くバッドエンドで終わるという
ヤマシタ先生らしい作品。

ひたすら料理を作って尽くす加保と
それに甘んじるだけの城尾。
愛されるよりも愛したいマジで。（言ってみたかっただけ）

■ワンスアポンアタイムイントーキョー
上京して車掌さんをしている男が
初恋の相手と東京で再会するのですが
何か全体的にボヤッとしたストーリーで
なんとなーくせつないというか。
なんとなーくハッピーというか。
日本は狭いなぁというかｗ
幸せな後日談が容易に想像できるようなお話ですね。

■ジュテーム、カフェ・ノワール
カフェの３卓、それぞれの会話が入り乱れて
なんだか落ち着きの無い作品です。
個人的には、普通にマスターと
バイト君のお話に集中したかったのですが
どこに集中したらいいのか
イマイチよく分からないまま
終わってしまった印象･･･。

いつも、個人的に
ヤマシタトモコ先生の作品って
当たり外れが結構あるんですけれども
今回の本は、「萌え」という所を考えると
ほとんど萌えずに終わった印象です。

設定は良いんだけど
なんか皆デジャヴ感があるというか。
（まぁこれは多分テキトーに読んでる私が悪いけども）

ヤマシタ先生独特のセリフの言い回しとか
「ハハ」とか「ふふっ」とか
テレてるごまかし笑いが多すぎるぞ！とかｗ
最初は心地よかったんですけど
だんだん鼻についてくるというか。
どちらにせよ、好き嫌いはけっこう別れそうな本ですね。

あ、あと
底抜けに明るいガチなドＭとかの
お話がなくてすごい残念でしたｗ
ああいうお話が好きなのになぁ。

ラ・カンパネラ、cu,clau,comeあたりの
お話は好きでした。

そして、エロは期待しない方がいいですｗ

エロ★
萌えた★★
切ない★★★
笑える★★★
買って良かった★★★

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[1回]
タッチ・ミー・アゲイン　ヤマシタトモコ【感想】

もう一度おれにふれて　そうすれば
これを　最後の恋にするのに

タッチ・ミー・アゲイン (ビーボーイコミックス)

コミック
ヤマシタトモコ
リブレ出版

平均評価：

Amazon で詳細を見る by amema

＜あらすじ＞
７年前、お前は俺を抱いた。でもそれっきり俺たちは、あの夜を忘れた『親友』の振りをし続けている…。近くにいるからこそ相手の本心がわからない迷路。でも触って、見て、ぶつけてほしい。あらゆる欲望が混在するその想いは、言葉にしたら「愛」なんだろう？特別な想いを込めた短編集。

短編集です。
すごく短いお話がすごっぱい入っているので
なんか一つ一つの印象が薄い･･･。
苦手なんです短編集。

■タッチ・ミー・アゲイン
８ページの短編を５回の連載という形で一つにした作品。
たった８ページごとに区切りがあるので
なんか斬新でした。
それにしても、なんて切ないの。
７年前に一度触れたきりで
気持ちをお互いに隠したままの二人。
も～、早いとこヤッちゃえばいいじゃん！
とか言ってる汚い大人は誰だ！（私です。）

■息をとめて、
最初は佐方さんが「息すんな」とか言ってて
すごいSっぽかったのに
最後の方は芥さんの方が
バリバリのドSになってたのが面白かった。
「佐方さんのアナルを嬲りたい」とか
描き下ろしに至っては「あれにザーメンぶっかけてぇ」とか
アンタどんだけだよｗｗｗ
中盤のめちゃ可愛い芥さんは幻ですか。

■ヘビィ・シュガーの嫌がらせ
「愛されることに甘んじて何もしねーのがM」
「愛に積極的で優しいのがS」
あーなんかハッとさせられた。
思いがけずSとMについて悟りましたｗ
最後のコマのドS全開っぷりに吹いた。

■Candied Lemon Peel
ゴツい男なのに「檸檬（れもん）」という名前のせいで
悩む男のお話。
長髪のオカマ攻めっていうのが
なんか斬新で目が離せない。
しかもドS。
レモン汁ってオイｗｗｗｗ

■nuotatore nel cantero!
「今なら自力で爆発できそうなくらい好き」
なんですって。
じゃぁ携帯をわざわざ水没させんな！
なんとなく気持ちは分かるけども！

■スターズ☆スピカ☆スペクトル
数日前から部屋に幽霊が出るという
かなり異質なお話。
すごくせつない話なのですが
描き下ろしの「声が遅れてきこえるぞ」に
全て持っていかれましたｗ

■うしめし
好きすぎて号泣する受けが可愛くて笑ったｗ
それを冷静に眺めて
「大人の号泣はじめて見た」とか言ってる攻めにも笑ったｗ
でも朝から牛丼はどうかと思う。

それぞれお話がすごく短いので
描き下ろしで後日談を読めるのが嬉しいです。
しかし、相変わらずシリアスとギャグの
ギャップが激しすぎます。
だがそこがいい。

エロ★★★
萌えた★★
切ない★★★★
笑える★★★
買って良かった★★★

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[2回]
薔薇の瞳は爆弾　ヤマシタトモコ【感想】

いやホラ同じ男としてここまで王子様だとやや引くってゆーか･･･
あとおれドMだからこんなかっこいー人じゃなくてバリ年下の
女のコみてーなのにいたぶられるのが好きなんだ･･･

薔薇の瞳は爆弾 (ビーボーイコミックス)

コミック
ヤマシタトモコ
リブレ出版

平均評価：

Amazon で詳細を見る by amema

＜あらすじ＞
趣味の悪いゲイ・見津田は王子様系（美形・爽やか・紳士）の蓮水から告白されてしまう。そんなバカな！＜表題作＞　想い人の残り香のせいで、切なくてたまらない。「好きだ」とこくはくしてしまったから、あの人はもうこの部屋にはか来ないのだろうか？＜ラブる。＞　重いテーマの読み切りを含め、それぞれの「その後」書き下ろし付き読み切り集！

帯には「こんなにラブいなんて～」と
軽いタッチのセリフが出てますが
思った以上に重いお話が多くてビビりました。

BLに、ラブラブピンク色☆を望む人には
ちょっとお勧めできない作品かもしれません･･･
普通のBLに飽き飽きしている人とかには
お勧めできるかと。

■the turquoise morning
ちょ、何この重い話･･･
舞台が中東の戦場とか
主人公の元彼がHIVで死んだとか
戦争で死んだ男の魂を手に、とか
重すぎてキツい。

■さようならのお時間です。
ちょ、何このさらに重い話･･･
「親とか死ねばいーのに」と年中笑ってるような
17歳の高校生と、先生のお話。
どんな理由があっても親に手を上げてはいけませんわな。
登場人物に全く感情移入できなかった作品。

■ラブる。
ファブったり
パニクったり
オナったり
んで、ラブい。
そんなお話ｗ
匂いを思い出すだけで泣きそうになる気持ちは分かる。

■浮気者！
ゲイ×ノンケの浮気者のお話。
いつも浮気ばかりでヘラヘラしている治人が
「別れよう」と言われた途端に狼狽して
「捨てないで！」と懇願する所がちょっと萌え。
（私の好きな懇願シチュエーションきたー）
ペペローションは中華丼に使えるのか
本気で問いたい。（誰に）

■薔薇の瞳は爆弾（表題作）
王子様のようなカンペキな爽やか青年×ドMゲイ。
蓮水のあまりの爽やかさと
薔薇の花がわっさーと舞う様子に笑いました。
そして見津田のドMキャラがｗｗｗ
ほんと、ヤマシタトモコさんのドMキャラ大好きｗ
作中の「那須与一」が何かよく分からなかったので
（歴史が大の苦手人間なもので･･･）
彼氏に聞きまして、ようやく理解しました。

■嗚呼ボーイフレンド
主人公の淫らな妄想っぷりが大好きです。
ちなみに私も、おバカな妄想してる時に
「自分がサトラレだったら死ねる･･･」とか考えます。
考えます･･･よね？
しかし裸族だからって、来客を出迎える時にも
全裸というのはどうかと思う。
とりあえずソコだけでも隠せ。

■絶望の庭
なんか･･･哲学的ですね。
やっぱり小説家って変な人が多いのかなｗ
と思わせる作品。
相変わらず私の、小説家への固定概念が無くならない。
河西と、主人公の恋人の見分けが付かなくて
最初は混乱しました。
うーん。深いなぁ。

エロ★
萌えた★★
切ない★★★★
笑える★★★
買って良かった★★

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