誰でも好きになって馬鹿みたいだって思ったでしょう?
やらしい事ばっかり覚えて そういう僕に
付き合わされてもううんざりだって・・・!
<あらすじ>
未来くんは、僕の恋人。
「よく言えば純粋、悪く言えば馬鹿」親友の日平からそう評され、誰にでも優しく、人を疑うことを知らない未来くん。そんな彼が、同性から告白され付き合う ことに。心配する日平をよそに、未来くんは恋の甘さと辛さを知っていき……。"いとしい"ってどんな感情? 心の繊細で柔らかいところに触れる、吉田ゆうこ初の長編作。
主人公は表紙の男の子「未来くん」なんですが
この一冊で4人の男性とお付き合いするんですよ。
どれも真剣な恋愛で、真面目なお付き合いなの。
こういう形式の作品てちょっと珍しいですねー
なんかベタっとして薄暗い雰囲気というか・・・
でもそれが妙にリアルで引き込まれるお話でした。
カシオ先生が好きな人とかすごくハマると思います。
(一緒に二次やってるらしいので当然と言えば当然かな)
純粋で優しくて人を疑うことを知らず
「付き合ってください」と言われるとすぐ付き合って
誰でも好きになってしまう未来くん。
学校の先輩・二次元オタク・謎のサラリーマンなど
誘われるままに付き合って真剣に恋をするのに
どれも上手くいかずに終わってしまいます。
これ、未来くんがもし女の子だったら
ただの頭とお股がユルい子の話になっちゃうけど
男の子だと深く見えるから不思議ですよね。
自分に自信が無いから、
「こんな僕でも好きと言ってくれるなら・・・」って
どんな人でも受け入れようとする博愛主義者で
本人なりに一生懸命考えてるんだけど裏目に出てしまう
そんな所が「よく言えば純粋、わるく言えば馬鹿」
なんだろうな。
二次元オタクと付き合ってた時は
体操着プレイで写真まで撮られてたし
未来くんが痴漢されてるのを見て興奮してたし
本当にクズだな!って思ったけど
そんな人でも未来くんは真剣だったんですね。
そんな未来くんの恋愛をずっと見守っている
同居している幼なじみという存在がいて
最終的にはその幼なじみを好きになるんですけど
昔からずっと一緒というだけあって
未来くんの事をちゃんと理解してくれていて
「やらしさと誠実さは違うんだよ」
と諭してくれるシーンが
すごく深いなーと唸ってしまいました。
好きな人が居なくなったのに
一人でエッチな事しちゃう自分は普通じゃない!と
オナヌーしながら泣いてるシーンがとっても好きでした。
でも、このお話のラストはちょっと哲学的なので
エロい!ぐへへ!っていう気分にならないのが不思議w
きっと未来くんは人を好きになるという事を分かってなくて
それを幼なじみと一緒に見つける事ができたんですね。
なんか、エッチな事ばかりされていたのに
最後はひどく純粋なお話だったなと思いました。
全然うまく言えないけど良いお話だった!
エロ★★
萌えた★★★★
切ない★★★★
笑える★
買って良かった★★★★★
1. >薺(仮)様(拍手コメ返信)
機会ありましたらぜひー。