＜あらすじ＞
高校生の蜜琉は、ある日公園で絵を描く一人の男性の存在を知る。その絵描きの射抜くような視線に蜜琉はひどく興奮し、勢いで声をかけてしまうが―!?人の視線に興奮する高校生と自分の描いた絵に欲情する絵描き。特殊な性癖を持つ需要と供給が一致する（!?）大人気シリーズ他、純愛エロスがいっぱいの南国ばなな初BLコミックス!!




いやー、やばい。
何でしょう？このエロス！

最初、amazonで小さい表紙画像を見た時に
「耽美系の絵だな･･･」
と思って敬遠していたのですが（ちょっと苦手なので）

実際の本を見てみると
結構カワイイ系の絵でした。


とにかく表紙同様、中身も
絵が綺麗で美しいです。

私のように表紙で敬遠してる人がもし居たら
ぜひ騙されたと思って読んでみて頂きたい！



自分の描いた絵に欲情するという画家と
人の視線にひどく興奮するという高校生の
ちょっと変態チックな倒錯の世界が
美しく描かれています。


公園で見かけた画家の桐生の鋭い視線に
興奮するようになった蜜琉は
桐生に「自分の体に絵を描いて！」とお願いします。

それから、筆を使って
体に絵を描きながらのHが始まるのですが


これがすごく･･･エロいです･･･。
わたくし、これが今年のＮｏ．１エロスだと言っても
過言ではないと思う。

（今年のエロスＮｏ．１は
　子連れオオカミだと思っていたがここであっさり逆転！ｗ）



しかし、それを毎日のように続けていると
蜜琉の体が絵の具でかぶれ、
アレルギーが出るようになってしまいます。


絵を描きながらでないと蜜琉を抱こうともしない画家に
私は「ちょっとひどくねぇ？」と
怒りさえ感じてしまいましたが

最終的にはアレルギーの出ない絵の具を使い
結局、仲良くプレイを楽しむお二人でした。


性癖の利害一致って大事ですよね･･･ｗ





以下、短編の感想。

■愛しい指先
チェンバロの調律師×高校生。
和音が高山の指を舐めるシーンが
めちゃめちゃエロかったです。
こんなにエロい指舐めシーンは
「ラ・サタニカ」以来。

そして、突然高山が
超ドＳの鬼畜っぽくなって
むりやりＨしてしまう所には激しく萌えましたが
枷が取れた時の豹変ぶりが
すごすぎます。（しかも長髪で眼鏡ってコレ）

そして、新しい調律師の
ゴンタ可哀想だろｗｗｗｗｗｗｗ




■ご主人様と呼ばないで
チカンにあっている男の子を
助けたリーマン・藤田。
そこから藤田は水鳥を「ご主人様」と慕うようになり
ひたすら尽くすだけの
「ご主人様プレイ」が始まります。

どうして事が終わってから
すぐ帰ってしまうのか聞かれて
「うちに帰るまでがプレイだろう？」と
真顔で言う藤田には吹いた。
遠足かｗｗｗｗｗｗ

そして、描き下ろしでは
「半分だけ入れて」という水鳥の命令に
律儀に従う藤田が見られますｗ





■狐の嫁
昔、狐のお面をつけた男に
むりやりイタズラされた事のある高校生が
その狐の面影を忘れられないというお話ですが

狐のお面がこんなに
エロスに見えた事は無かった。

その狐の正体が分かり
改めてＨをする描写が
すごく美しいです。
夏にピッタリの作品ですね。





全部の作品、面白くて大満足なのですが
皆どこか変態な一面を持っていて
その一面を開放する瞬間が
とんでもなくエロスです。

そして、ちょこちょこ入ってくるギャグのシーンの
バランスが絶妙でした。


展開に無理が無いし
流れるように進んでいくストーリーも秀逸。

筆、チェンバロ、狐の面などの小道具も
エロスをより一層引き立たせています。

南国ばなな先生の初ＢＬコミックスだそうですが
次の作品も期待してます☆



エロ★★★★★
萌えた★★★★★
切ない★★★★
笑える★★★
買って良かった★★★★★