もしも生まれ変われるなら彼女の赤血球になりたい
あの白い皮膚の下をゆらゆら流れ続けて
彼女の体のすみずみまで旅をするんだ

黒薔薇アリスに引き続き
2ヶ月連続で新刊を発売した
水城せとなさんの　失恋ショコラティエ
読みました。
 
表紙がキレイで大好きです。
私はさっそく待ち受けにしました。


「窮鼠はチーズの夢を見る」で知った水城さんでしたが
少女漫画描かせても
やっぱりタダじゃ終わらないっスよ。
スゲーっすよ。
少女漫画でこんなに衝撃を受けたのは久しぶり。


内容は、いわゆるスイーツ（笑）な女と、
その女を一途に愛するショコラティエのお話。


どことなくエロス。
そして甘さ、潔さ、嫉妬、羨望･･･
いろーんなモノがまさにチョコレートのように
ドロドロに溶け合っているような漫画です。


この女（サエコさん）が
二股するわ、いいように爽太を使うわで
そりゃーもう嫌な女なんですが


ひどい仕打ちをされる度に、爽太は
「この女･･･！」と（心の中で）罵ったり
ひどい事をする妄想を繰り広げるんです。

それを読むと、
「あぁ、やっぱり爽太も
　そう思うよね！うんうん！」
と、少し安心するんですけど


少し経つと、全然めげてない様子で
「サエコさんにもっと傷つけられたい」
なんて言っちゃうんです。


えええええええええええっ！
爽太！爽太！
お前は騙されてる！
帰って来いーーー！

と叫びたくなる所ですが
後半では、
「爽太の方が小悪魔的じゃね？」
という面もチラチラ見えてきます。


「僕はもっと悪い男にならなくちゃいけない。」

･･･そう。
そうなの。
女は、敷居の低い男より
攻略しにくそうな男に
惹かれたりすんの！！！（じたばた）


まぁ、それに気づいて自ら敷居を高くしようなんて
普通は出てこない発想だと思うんですが

「敷居高い感じにして」と妖しげに微笑む姿には
薫子さんだけではなく
私もズッキューン来た。ズッキューン。

随所にギャグも散りばめられていて
ドロドロしているのに、しんどくない作品。

薫子さんの
「バカじゃないの？×３」
の往復ビンタなんて･･･
日本中の女子の心を代弁してくれてますねｗ


しかしサエコってさー、
若い女の子なら誰でもサエコになりうる気がする。
自分の事を好き好き！って犬みたいに寄ってきてくれる後輩･･･
居たら絶対気持ちいいもんｗ

 
 ボンボンショコラ、食べたくなります･･･

エロ★★★★☆
萌えた★★★★☆
切ない★★★☆☆
笑える★★★★☆
買って良かった★★★★★
チョコ食いたい★★★★★


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