電車はゆっくり北へ向かった
まるで天国に向かっているみたいに白かった
僕はこの空間を一生忘れないと思った

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＜あらすじ＞
内気な優等生の一之瀬司は、密かに同級生の松原千歳に思いを寄せていた。
だが、ある日、その気持ちを本人に見破られ、無理やり告白されてしまう。
松原のアパートに連れて行かれた一ノ瀬は、言われるがままに松原と体を重ね……
どうしようもないぼどのさみしさを抱えた少年たちの行く先は？


人気あるみたいだけど、どうも絵が苦手な気がして
なかなか手が伸びなかった作品です。
古本で見つけたので買ってみましたが、
なにこれ･･･萌えたよ･･･


内気な優等生・一之瀬と、遊び人の同級生・松原という
ベタな設定ではありますが
なんだかすごく感動的なラストが待っている作品でした。

一之瀬が、松原をすごく好きなのが伝わってくるし
最初はイジメっこ×イジメられっこみたいな図だったのが
だんだんお互いに心の拠り所になっていって
歩み寄る様子にはキューンとさせられます。


複雑な家庭環境とか
子供の無力さとか
絶望的な中でもお互いという光を見つけて
「こんなことばかりしてると　ばかになりそう･･･」
と思うぐらいまでセックスをしまくって
他には何も考えないように現実から目をそむける二人が
かわいいというか痛々しいというか･･･
（その分Ｈシーンはすごく多くて満足ですが！）



家出の途中で出会った少女と一之瀬が
すごくいい感じになった事に嫉妬する松原は
バイブ使ったりして一之瀬をイジメますが
やっぱり愛のあるＳＭはいい！ｗｗｗ
すごく気持ち良さそうで萌えました。


最初は「お前、超ウケる」とか「バカみてぇ」とか
一之瀬の事を散々に言っていた松原が
二人きりの海のシーンで
真っ赤になって「好きだ」と告白した時は可愛かった。

いつもプルプル震えている一之瀬の方が弱い人間だと思ったけど
実は松原の方が弱かったんですね。


ラストの流れはさすがにメロドラマ展開で
ちょっとビビりましたが
二人とも、幸せになったみたいでひと安心です。

やっぱり松原は、最初から一之瀬が好きだったのかなー
たぶん、一之瀬なら自分の事を分かってくれると
どこかで悟ったんじゃないかな、と考えながら読みました。



描き下ろしでは、二人が飼っている
猫（ピイ）目線のお話があります。
こういう、
猫目線の描き下ろしが流行ってんのか･･･？ｗｗ
でも、猫が二人を「伴侶」と呼んでいるのが
何か良かったです。
大人になった二人も幸せそうで嬉しかった。



エロ★★★★
萌えた★★★★
切ない★★★★★
笑える★
買って良かった★★★★


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